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変換なしの雑食夢

ran

大谷兄妹と三成と私 9

「吉継さーん」
「ん?」
「朝ですよー」
「はてさて。もう朝か?まだ眠い」
「兄様!見てください!」
「…愛いのう。よう似合っておるわ」
「秋お姉ちゃんが作ってくれました!」
「良かったのう」
「吉継さんも枕元」
「ん?」
「刑部!…まだ起きてなかったのか」
「やれ、三成もか」
「秋に作ってもらった。秋、さやかのところへ行ってくる」
「はいはい。よろしくね」
「ああ」
「朝から珍しく喜色満面よな」
「さやかさんとペアルックが密かに嬉しいみたいです」
「…」
「吉継さんも!」
「やれ急かすな」
「わっ」
「ひひひ」
「吉継さんの色中々決まんなくて二色色混ぜたの!どう?」
「黒と茶か」
「そう。茶で作ってたんだけど…やっぱりこっちにして良かった。こ」
「ようできておるわ」
「ふふふ。今度これ着て散歩行こうね」
「で、」
「ん?」
「主のは?」
「ないよ」
「…」
「?」
「やれさて。買い物に行くぞ」
「え?急に?」
「朝餉をくろうたらよ。春」
「はい!私は兄様に賛成です」
「ひひひ。さすが我が妹よ。」
「すごい疎外感!」
「いや何。我ができるのは毛玉の見立てのみよ」
「!」
「どうせぬしのこと。三成と雑賀を揃いにして我と春を揃いにしたのよなぁ。で、自分のを悩んだか?」
「いやぁ…はい。お見事です」
「我らと共にいたせ。わかったな」
「!」
「秋お姉ちゃんは紅葉の色が似合うと思う!」
「左様か。行って確かめてみよう」
「う…あ」
「なれば早と朝餉にいたそう。秋」
「はい!」
「はよう食べよう」
「…はい」






手芸屋に来たのは良いけどまさか、修羅場に出くわすとは思わなかった。




「ピンク!」
「此処は黒がよかろう」
「秋お姉ちゃんは女の子なので断固としてピンクです」
「(ごめん。女の子っていう年じゃない。)」
「やれ、三十路近くの女がピンクなど片腹痛いわ。おとなしく黒にしておけば良いのよ」
「(事実だけどムカつく。全国の三十路近くの女子に謝れ)」
「兄様」
「春」
「…秋お姉ちゃんはどちらが良いですか!」
「無論、黒よな」
「…あ!」
「?」
「青?」
「却下です」
「許さん!」
「紫」
「三成兄様とお揃い!」
「…雑賀に悪いと思わんのか」
「あー…緑?」
「絶ー対駄目!」
「給料を下げる」
「え?!其処まで?!」
「赤も駄目だよ!」
「えー…なら何色だろ?あ」
「?」
「ラズベリーか?」
「ピンクに黒混ぜたらこれくらいですかね」
「え?」
「いやー、春ちゃんが言ってくれたみたいにピンクをきれればいいけど中々…あ!違うのよ!女の子ってくくってくれて嬉しかったし、ね?吉継さんは当たってたけど言い方が!」
「ひひひ」
「間とってこれくらいなら如何だろう?似合います?」
「まぁまぁよ」
「可愛くない」
「!」
「やれ、春。何を跳ねておる?」
「やだ!可愛い!」
「これで秋お姉ちゃんは兄上のお嫁さんですね!」
「え?」
「や、やれ。」
「お嫁さんじゃないよ!そんな春ちゃんの義姉だなんて烏滸がましい!」
「?!」
「でもみんながいていいよっていうまでは側にいるからね!」
「お嫁さんが良い」
「春」
「わかってます。ごめんなさい」
「毛糸買ってきますね」
「やれまたしゃれ。」
「?」
「我が買う」
「え?!良いですよ。」
「何のために来たと思う?編めぬゆえそれは頼んだ」
「じゃ、お言葉に甘えて」
「ひひひ。」







大谷兄妹と三成と私 9







「あー!」
「春殿!」
「幸君見て。」
「愛らしゅうござる」
「えへへ」



「こんちは。何デート?」
「買い物」
「ぬしはあいも変わらずよなぁ」
「何それ?!」
「ひひひ。はてさて。昼餉の時間か」
「そーだね」
「一緒に行く?」
「二人ともなんかこそこそしてるけど。良いのかな?」
「子供同士のひそひそ話だよ」
「可愛い…滾る!」
「やめて通報しないといけなくなる」
「逆にぬしが言わぬと悪い病気よ」
「ねー」
「良いのそれで」

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