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変換なしの雑食夢

ran

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勝手すぎる三成 7

「…」
「…」
「(寝ているな)」
「…ん」
「?!」
「…すぅ」
「…」
「…」
「(痩せたな)」






目が醒めると花瓶が置いてあって驚く。可愛らしい色の花は一体どこから来たのか。じっと見てみるとひひひと笑い声がする。ああ、吉継さんかと思っていたら「はてさて花か?」と言うので違うらしい。


「起きたらあったから」
「我ではないなぁなぁ佐吉」
「ああ。鬼平について話してたからな」
「…話が合う人見つかってよかったね」
「今度刑部が太秦というところに連れて行ってくれるらしい。近くに撮影した寺院もあるらしい!」
「(静かに興奮してる)」
「主の快気祝いよ。にしても」
「?」
「芍薬か。主の結婚式を思い出すなぁ」
「母のか?」
「ひひひ。主の母の花嫁姿は美しくてなぁ。その時部屋を飾っていたのがこの花よ。鴇色…と言うてわかるか?」
「ピンクだろう?!鮭の色に近いやつだ」
「サーモンピンクって言って…」
「この色に似ておったわ…ん?」
「達筆だ」
「ぬしに手紙よ。ひひひ。花の送り主はあれらしい」
「…石田さんからですね。」
「何と書いてある?」
「…」
「復縁を乞うているか?」
「雑賀さんが詫びていたと書いてあります」
「?!」
「それだけですね。」
「左様か」
「…」
「物には罪はなかろう」
「そう、ですね」
「袈裟まで憎いか?」
「い、え。ですけど」
「?」
「よく覚えていましたね、あの人」
「ひひひ」
「結婚式なんてずっと睨むか目を閉じてるかだったのに」
「言うてやるな。此方から見れば照れていたのがようわかったがなぁ」
「照れて…ですか?あのこの世の終わりのような顔が?」
「ひひひ。」
「…嘘でもどちらでも良いですけど。吉継さん」
「ん?」
「雑賀さんと仲良しみたいですよ。あの後食事をしたって。その時に聞いたみたいですね」
「…」
「この花の手配も頼んだって。許してやって欲しいって」
「…あの馬鹿者は」
「そういう人、何ですよ。あの人は」
「ひひひ」
「再婚すれば良いのに」
「仕事仲間よ」
「さて、如何ですかね」
「?」
「彼方はそういう風には見えてないみたいですし…どうせ誰とも切れてないんでしょう?」
「…」
「ふふふ。当たりですか?」
「他は片付いている。一度も会ってはおらんよ。だか…雑賀は、部下故」
「子供も?いても不思議ではないわ」
「いや、それは居ないらしい」
「そう…」
「やれ」
「吉継さん」
「?」
「ありがとうございます」
「急に…如何致した?」
「佐吉が。本当に嬉しそうで。私には…そう言う意味で頼れる人が居ないから」
「我の責任よ。仕事に関しても賢人に押し付けてある。心配しりゃるな。ぬしが治るまで我は此処にいて佐吉と共にいる。」
「本当に…」
「?」
「もし、私に何かあったら」
「何もなかろう?主の主治医に聞いても経過は安定していると聞いている」
「母?」
「ふふふ。佐吉」
「?」
「もし、母が死んでしまったら」
「嫌だ!」
「佐吉」
「!」
「大切な話をしています。今すぐではないのよ。もし、の話だけれども大切な話だからきちんと聞いて」
「はい」
「もし、私に何かあったら佐吉をお願いします。…この子が此処まで懐いたのは貴方だけですから」
「あいわかった」
「佐吉も。もし母の妹や親と名乗る人が来ても吉継さんの言うことを聞きなさい。…良いわね」
「はい」
「弁護士を入れて公正証書を作成しても良いですか?…きちんとしておきたい」
「急よな」
「こういう事は急ってよくわかりましたから」
「左様か」
「…」
「?」
「もし、この花をあの人が見舞いのただそれだけに買って飾ってくれれば少しは違ったのかもしれませんね」
「…」
「母」
「何?」
「母はどこか悪いのか?死んで…しまうのか?」
「死なないわ。貴方がいるもの。でもね。母も人だから。何かあったらいけないでしょ?だからこれは保険なの」
「?」
「貴方を父の元には置きたくないわ」
「…母はあのもやしが嫌いなのか?」
「…そうね」
「やれ」
「酷い男だと思っているわ」











勝手すぎる三成 7







「ぬしは」
「?」
「母の敵だ!」
「ま、待て!何故そう」
「雑賀」
「孫市が如何した?」
「あれの容態を聞かず、雑賀のことばかり書けば普通嫌われよう。」
「だが」
「本に復縁したいのか?」
「…」
「わからないのであれば手を放してやれ」
「それ、は!」
「ぬしもまだ若い。子も出来よう。佐吉は我が面倒を見る故安心しりゃれ」
「佐吉は私の子だ!」
「大切にせぬ主が悪い。」
「ぐ…」
「佐吉は母の横にいる。佐吉がおるから生きているようなものよ。」
「それは、わかっている。だが、孫市とはもう何もない」
「それは当たり前よ!…いや、このような話。もっと前に話すべきだった。」
「刑部」
「我とて主達が上手く行くのが良いとは思うが…今のままでは余りにも哀れよ。主も」
「…」
「良い加減腹をくくれ!」
「…もし、だ」
「もし?」
「捨てられたら…」
「…」
「二度と」
「今のままならば遠くない先そうなろう。あれも儚くなりかねん」
「それは…」
「この間のことが突発的に何度も起これば。もし、それが佐吉の眼前ならば。」
「?!」
「我は何よりもそれが恐ろしい」
「…ああ」
「主は我がおる。見捨てぬし安心しりゃれ」
「…恩にきる」
「…三成」
「少し、考える」



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