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変換なしの雑食夢

ran

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初恋と三成 5

「…時雨の厩で寝てるよ。」
「では相当か。2.3日…長くて数ヶ月出てこんな」
「…」
「三成よ。本に主は言葉が足りぬなぁ。」
「刑部」
「時雨も殺気立っているな少し様子を見た方が得策でござろう」
「すぐに詫びを」
「やめときなって…もう嫌われてっていたー!!!!」
「申し訳ござらぬ」
「はてさて、非はこちらにある故致し方なき話よ」
「太閤殿たちは何と?」
「賢人がなぁ。主と同じ事を言っておったわ。ひひひ。骨をおる我の気も知らぬでなぁ」
「すまん」
「良い良い。主とて未練断ち切るために篭っていたのがあれでは致し方無いやもしれぬ。が、相手は慣れた我らとは違うでなぁ。まぁ。そこまで読めなんだ我の失策よ」
「刑部!」
「はてさて。如何致すか」
「…」
「雪は某から見た所。男女の好はよう分からんのでござろう。然し、憎くは思うておらぬようでござる」
「?!」
「誠か?」
「只、まだ前髪を上げたばかり故中身は童なのでござろう。周りにいた唯一の女子である我が姉上は佐助に似て心配性にて、そう言う事は教えておらなんだ様でござる。故に好きという枠が大雑把なのだ」
「本にその様よのう。」
「其れでも」
「石田殿?」
「私は私に臆すことなく媚びることなく話しかけてくるものを刑部以外知らん。うらも表もなくああ笑われて如何したものかと悩みもした。女など…不要と思っていたから益々だ。只、あの笑みは好ましいと思う。只それだけだったのに、浅ましくも私のものにしたいと思ってしまった」
「変わりませぬなぁ」
「本当に!もー!!!!もっとあんたが嫌な奴なら色々入れ知恵できたのに!」
「?」
「あれは家族が無い分、家族を持って欲しい。それが、お館様と某、佐助…それに時雨の気持ちでござる。女子だからといって軽んじられることもなく、大事にしてくれるだろう御仁をと皆で考えていた折某は貴殿を思い出したのでござる。相性があり申すがそれさえ大丈夫で有れば貴殿を置いて他には無いと」
「…そうか」
「これは至極私的な話でござる。」
「っていうか顔見せて大丈夫だったら今回の同盟の礎って名目で筋を立ててと思ってたのにさー」
「我等とて同じよ。雑賀には皆目反応せんし姫は罵詈雑言の嵐。主の所の女武者は如何かと思っておったら反応してなぁ。これはしめた、目出度いと早々に縁談をと思っておったのに」
「ぐ…」
「然し、まだ甲斐の地から離れたくは無い様よ」
「な?!」
「致し方ござらぬ。結婚となれば話は違う、そうそう帰れぬこと位弁えておるのでござる」
「そうか…」
「絆されば大事ないが…」
「その前にこれだもん。俺様無理だと思うけどな」
「ぐ」
「佐助」
「…やれ、三成よどこにいかしゃる?」
「厩だ」
「危のうござる!」
「雪殿は直ぐに謝罪をしたが私はしていない」
「三成よ、太閤殿たちは我が言っておく」
「すまん」








そう言って席を立ち厩の前に座る。中から時雨の嘶きが聞こえるが後は静かなものだ。寝ているのか。出てこない時雨を見ても寝ていることが知れる。




「会って貰えるまでここで待たせてもらう。無体はせん。そちらに入ってもいかん。ただ、ここで待つことは許して欲しい。謝らなくてはならん」






そう言うと鼻息だけ聞こえる。
きっと許してもらえたのだろうと思いながら目を閉じるとポツリと空から落ちてくる。額上の雲行きは怪しい




「雨か」




まあいい。降りたければ降ればいいと瞳を閉じた





初恋と三成 5





ざあざあという雨の音で目を覚ます。雨が降ってきたのねと言えば時雨が嘶く。但し、私の近くではなくすでに起き出していて何故か外を睨みつけていた。




「時雨?」




如何したのとひょこっと顔を出すと雨の中座っている石田様がいて心臓が止まるかと思った。何時、からなのか?かなり降っているこの雨の中、何故座っているのか???頭の中がこんがらがる。
とふいに石田様の顔が上がって目があう。



にこりとは言い難いのに笑ったのだと私は理解した。そして少し口を動かしてふらりと倒れそうになった。




「石田様!!!!」
「…濡れる、ぞ」
「いつから?!いえ、体が冷たい!!!」
「おい」
「ごめんなさい!嫌でしょうけど辛抱してください!!!誰か!!!兄様!!!石田様が!!!」
「すまん」
「?!」
「嫌では無い。寧ろ、お前の顔が再び見れただけありがたい話だ。」
「石田様?」
「酷い事を言って、しまった」
「!」
「すまない。お前の笑みを見たら…この想いが断ち切れなくなる」
「目を開けて下さいませ!!!!寝てはいけませぬ」
「お前の言う通りだ。邪な想いはお前にとって、不快だと」
「そんなことありません!私は」
「許してくれ」
「当たり前です!私こそごめんなさい!本当に本当にごめんなさい!!!」
「雪…」
「石田様?」
「また泣かしてしまったなぁ」
「っ?!石田様」
「すま、ん」
「嫌です!!!兄様!!!刑部様!!!誰か!!!!」

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