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変換なしの雑食夢

ran

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不幸娘と三成 3

「おはよー!」
「あ、島様」
「弁当ありがとう!ちょ!まじで美味かったよ!」
「!」
「(顔、ぱーってなってる!マジ可愛い)刑部さんももりもり食ってたよ」
「良かったです」
「これ」
「?」
「刑部さんと俺からのお礼。」
「貝?薬ですか?」
「そう!マジでよく効くやつ。」
「…」
「わー!泣かないでよ」
「すいません…久しぶりの優しさが身に染みて…ありがとうございます。」
「何て言って慰めりゃいいのかわかんねぇ」
「思いの外腫れてしまって…お岩さんみたいになっちゃいました。侍女頭様に相談したら、刑部様に指示を仰ぐようにと」
「あー…普通なら休みだもんな」
「どこにいらっしゃるか知りませんか?」
「…三成様の部屋」
「?!」
「如何すっかな」
「わ、私!部屋の外で待ってます!」
「じゃあ俺が言うよ。…あのさ」
「はい」
「三成様怖い?」
「…」
「怖いよな。ふつー怖いよ!」
「い、いえ!そういうわけでは」
「でもさ」
「?」
「見捨てないであげて欲しいんだ」
「は?」
「いや…行こう!」
「は、はい」










「っていうわけで外に控えてますよ」
「…」
「左様か。少し顔を見てこようか」
「刑部」
「昨日の礼も言わねばなるまいに…ひひひっ。酷い顔よな」
「…左近!」
「はい!」
「傷は酷いか?」
「えーと…はい。かなり。」
「っち!」
「当たり前よな。…やれさて。主は本にあれに不幸を降らすのが得意よな」
「なっ?!」
「一度ならず二度までも…ひひひっ。本にぬしというやつは」
「刑部!」
「そう太閤に言われて動けぬからといって何でも投げしゃるな。…ん?」
「わー!!!大丈夫かよ!」
「「?!」」







座っていたらすこーんと頭に湯呑みが当たってきた。…いや、かなりの豪速球だからこんなに可愛くはない。どーん、がしゃーんが正解かもしれない。痛い!と叫びたいものの叫ばなかったのは偏に当たった場所が悪かったせいだろう。意識を一瞬だけ飛ばしてしまった。
変に倒れなかったのは島様のお陰だ。







「わー!頭割れちゃてる!?刑部さん!!!」
「う…」
「ま、またしゃれ!動かすではない!!!」
「刑部様?」
「しっかりいたせ!医師を」
「は、はい!」
「私、」
「痛かろう。哀れよ哀れ」








その言葉で〆ないで欲しかった。







「…絶対安静です」
「それはそうよな」
「こんな場所で頭を縫うとは思いませんでした。しかも女子の頭を!」
「…今如何なってるっすか?」
「気絶しましたよ。可哀想に…薬飲んでますから当分起きませんよ」
「起きたらよばしゃれ」
「はいはい…にしても」
「?」
「鬱憤の捌け口にしているのてすか?可哀想に」
「逆よ逆」
「ならますます可哀想ですね」







不幸娘と三成 3








「…おい」
「…」
「…」
「三成様?!」
「死んだのか?」
「生きておるわ!主は…」
「なら、いい。」
「良くないっすよ!医師に拷問したのか聞かれたほどっす!」
「?!」
「ぬしの侍女となって5日でこの有様よ。」
「わざとでは無い」
「わざとならまさに拷問よな」
「刑部!」
「我は美味なるものの味方よ味方」
「(意外と食いしん坊っすからね)にしても」
「何だ?」
「辞めないっすかね?」
「辞めさせん!」
「ひひひ。ろくでなしよの」

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