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変換なしの雑食夢

ran

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不幸娘と三成 2

がっちゃーーん!!!


「あ、」
「また」
「島様ー!!!」
「え?また???」




看病4日目にして投げられた粥の数8回。今回は碗が顔面に当たってしまったため残念な状態である。何より熱い。ばたばたという足音から察するに島様が来てくれたのだろう。




「うわっ?!だだだだ大丈夫?!」
「片づけをして着替えてきます。」
「三成様ー!!!」
「ふんっ!」
「やつ当たっちゃ駄目ですよ!」
「五月蝿い!」
「あ」
「あ…」
「っう…」
「ごめん!大丈夫?!鼻血!!?」
「鼻血…服に付きますよ。」
「俺が避けたから!ごめん!本当にごめん!!!!」
「いえ。私は大丈夫ですから。…片付け終わりましたから。殿様の食事をお願いします」
「え?!それは勿論!」
「私はいらん!」
「ちょ?!」
「食べないと…」
「煩い!」
「っ!」
「ちょ!箸投げちゃ駄目っすよ!!」
「…失礼します」




ふらふらと部屋を出るとみんなが心配して見に来てくれる。お風呂の準備も新しい服の手配も出来てるからねという台詞はありがたいものの変わってくれる気はないらしい。上司も何があっても踏ん張れだし。…だし、出汁!固形物以外ならいけるか?!と思う私の脳内も大概だ







「やれ、大事ないか?」
「刑部様」
「三成は?」
「まだ食して頂けません。」
「左様か。直ぐに着替えを。我も左近と共に部屋に居る故」
「はい」
「にしても」
「?」
「戦場にいる者の方がまだマシよ。…やはり今日はもう良い。休みゃれ」
「ですが」
「ひひひ。また明日より頼む」
「…はい」
「ん?」
「殿様は気難しい方と聞いておりましたが…今の今までこのように怪我をさせる事は有りませんでした。…お気に召さないのですよね」
「は?」
「…教養もありませんから。今までのお側仕えの方達は才女の方ばかりでしたし」
「いや、それはな」
「…」
「あれはあれで、必死よ必死。主には悪いが…もう少し頼めるか?」
「はい。」




一礼してお風呂へ行く。但し、鼻血が止まるまではじっとしなければならないので縁に座っているのだけれども。




辛いな。と思っていたら鼻の奥が痛くなる。泣いても仕方ないから泣かずにいるけど、精神的にきつい。4日で満身創痍なら一週間で死んでしまうかもしれない。逃げ出したいけど行くあてがない。実家にはもう帰れはしない。




「鼻血止まったかな?」





そんなに簡単には止まってはくれないらしい。世の中は難しい








不幸娘と三成 2







「あれは…如何した」
「今日は休ませておる」
「何?!」
「年頃の娘の顔面ばかり狙いよって。」
「う…」
「青痣、切り傷、打撲。鼻血と来れば休ませるしかなかろう」
「…跡になりそうか」
「さてなぁ。ほれ食べしゃれ」
「いらん」
「三成」
「…」
「やはり外すか?」
「何をだ」
「あの娘よ」
「?!」
「我とて不幸は好きだがあれはなぁ。」
「ぐ…」
「本人も落ち込んでいる…如何する?」
「変えたければ変えろ!私には…関係ない」
「左様か…ん?」
「三成様…あの」
「何だ?」
「お話中すいません」
「「?!」」
「お吸い物なら…と思ったのですが」
「やれ、いつから」
「結構最初の方からっす…」
「?!」
「すいません…失礼いたします」
「ま、またしゃれ!」
「あー、と。行っちまいましたね」
「…」
「三成様?」
「椀が3つある」
「え?ああ。俺と刑部さんにも。握り飯と言うか弁当持ってきてくれたんすよ。看病大変だろうし…中にあるものでひょっとしたら三成様が食べれられる物あるかもって」
「左様か」
「すっごい良い子なんすよ。下っ端の所でもこんな感じで…人伝に聞いたらやっぱり彼女が作ってくれたみたいっすよ」
「ほう…」
「だから可哀想っすよ」
「黙れ」

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