忍者ブログ
変換なしの雑食夢

ran

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

日月 4

「姫様は夜空が好きですね」
「そうね。私は月が好きだから」
「だから」
「まぁ、少し違うのだけど。」
「?」
「かぐや姫の話知ってる?」
「???」
「月から来たお姫様の話」
「いいえ」
「竹から産まれたの」
「???」
「城に帰ったら教えてあげる。」
「はい」
「あ」
「姫様?」
「流れた」
「星がですか?」
「ええ」
「姫様?」
「来た」





空に流れる星。それが合図だ。戦さ場でも有事の際でも。刑部殿と治部殿と私しか知らない合図。





「姫様!」
「任せなさい」
「でも!傷が」
「貴方のおにぎりで治ったわ」
「そんなぁ」
「ほら追っ手が来た!」
「ひっ」
「スピード上げるわよ。」





小脇にゆき殿を抱えて走る。80%位かなと思いながら走るとわーとかぎゃーとかいう声が聞こえる。本田殿に気づかれたら厄介なものの仕方がない。遠くで起こっている小競り合いに誘導されているだろうからしばらく時間はあるはずだ。


「いた!」
「徳川殿」
「姫様!」
「厄介なのが来たなぁ」
「私を捨ててください!だったら」
「今捨てても捨てなくても一緒だよ。ゆき殿。心配しなくて良い。舌を噛まないようにしなさい」
「え?!んぐー!!!」





さて逃げ切れるかな?意外にしぶとい。それに肩の傷が開いたな。さっきの技を避けきれなかったし。これは詰めてきたか?いやもうと思いながら駆けると撃てという台詞が聞こえる。




「足を狙え!」
「はっ」
「姫様?!」
「っ!治部殿!!!刑部殿!!!」
「撃て!」



火薬の音、爆音。



これは腕一本覚悟しなければと思いながらゆき殿を庇う。砂埃の中意外と痛くないものだと場違いなことを思っていたら藤色と銀が見える。





「治部殿…」
「刑部!」
「ひひひ。確保した。ん?」
「?」
「これはまた。捨てしゃるか?」
「駄目です」
「その娘は刑部が持て!私は姫を!!!離脱する」
「やれやれ。」
「治部殿!」
「姫様。話は後です!」
「三成!!!!!!!!?」
「…貴様!家康!!!!!!!」
「やれ、三成。賢人の申し付けを忘りゃれたか?」
「姫様の肩!!!怪我が酷いのです!!!早く手当を」
「っ…」
「今は憎悪より姫の保護が一番よ!やれ、娘。しっかりつかまりゃれ」
「はひっ!」
「…いつか必ず!その首!秀吉様、姫様に献じてやる!!!!!」
「わっ!」
「貴方に触れる許可を!参ります」










日月










「父上。半兵衛」
「姫」
「ああ!おかえり。怪我はないかい?何か酷いことされなかったかい」
「怪我は少し。ただ」
「ん?」
「徳川で世話になった娘です。この子がいなければ今頃私は死んでいたでしょう。ゆき殿。私の父上と…母上?兄上の様な竹中殿です」
「はひ」
「?」
「やれ、姫よ。輿に酔ったようだ」
「ああ。大事ありませんか」
「大丈夫、です」
「くくく。随分と可愛らしい護衛を見つけたようだね。ゆき君。僕たちの大切な姫を助けてくれてありがとう」
「我からも礼を言う」
「ひひひ。」
「私からもだ。姫が撃たれそうになったおり壁になろうとしていたな」
「!」
「本当うに感謝する。」
「…姫様」
「ふふふ。こちらが治部殿こちらは刑部殿よ」
「噂の?!」
「む」
「ひひ」
「姫の大切なお友達ですね!」
「そうよ。」
「先ほどはありがとうございました。」
「…いや」
「ひひひ。それよりこの娘は如何する?」
「連れて帰って私の侍女に」
「珍しいね。侍女嫌いの君が」
「命の恩人ですから。治部殿と刑部殿も。二人にも礼をしなくてはなりませんね」
「そ、そのような」
「姫様!勿体無いです」
「む」
「へ?」
「ひひひ。よく似たものが居たものだ」
「ふふふ。」
「姫」
「はい父上」
「帰る」
「はい」
「目的は達成したし。帰るよ」
「は」
「やれやれ」
「大阪ですか?楽しみです」
「ふふふ」

拍手

PR