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変換なしの雑食夢

ran

自己嫌悪の三成2

「怪我をするなど!本当に貴様は愚図だ!」
「…はい」
「況してや骨折など!私の顔に泥を塗る気か!!!」
「…」
「薬代も馬鹿にならん!」
「なれば」
「なんだ!」
「里にお返しください。」
「…は?」
「私がここにいてもなんの役も立てますまい。里にはもう伝えております。」
「そのような事…!!!秀吉様が許しは、」
「太閤殿下におかれましては私の妹を嫁がせる事でお許しを頂きました。」
「は?!何を勝手に!!!」
「貴方様が…大谷様に」
「私は言っていない!!!」
「言った言った。故に我が動く羽目に」
「何故だ!!!」
「主が一昨日言ったのをもう忘れたか?今の様に罵詈の延長と言ってものう。ちと可哀想よ。医師にも療養を勧められておる。」
「?!」
「里に帰ってゆるりとせよ。何…次の結婚もようよう直ぐに決まろう。」
「いえ…私の様なものですから」
「そうだ!こんな女!!!私以外貰い手はおるまい!!!」
「はぁ」
「な、なんだ」
「明日、迎えが来る。」
「な?!」
「荷物は後で送ろう」
「お手数をおかけします」
「き、貴様は私を裏切る気か!!!きょ、許可しない!!!!」
「ヒヒヒッ」
「さ、里に手紙を書く!これ以上愚図を押し付けられたら堪らん!」
「現に子もなさぬでな。そろそろと言われておる時期の今回の事件よ。」
「子、など!そのうち産まれる!!!」
「今の状態で主の子が産まれるわけがなかろう…ん?」
「…もうし、わけ」
「これはいかぬ。やれ、医師を」
「は!」
「また、熱が出たのか!」
「申し訳ございません」
「早く治せ!!!この愚図が!」
「…」
「三成」
「あ…」
「申し訳ございません…本当に」
「その、だ。っ!もう私は行く!!!!」





自己嫌悪の三成 2







「熱が下がらない?」
「そうよの。怪我が膿んでな。案の定よ」
「…」
「体を揺するな。落ち着きのない」
「奥のところに行く」
「邪魔になろう。何よりぬしの言は奥の治療の妨げになろう」
「ぐ…」
「何故心にもない事しか言えぬか。」
「私だって好き好んで」
「言わぬというか?の割には」
「言うな!何故だ…私はあれの前に出ると言いたい事の真逆を言ってしまう!」
「…本に主は素直ではないのう」
「どうすればいい?」
「思った事を言えばいい。有難いかな、賢人が離縁の話を止めてくれている」
「!」
「千載一遇のチャンスよ」
「だ、が」
「熱が下がらぬからなぁ。このまま死んでしまう事もある様よ」
「?!」
「ヒヒヒッあれは武士ではないからなぁ」
「本当に、」
「ん?」
「その様な…」
「(揶揄い過ぎたか)」
「やれ三成」
「奥!」
「…行ってしもうたな」

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