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変換なしの雑食夢

ran

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初恋の三成 1

佐吉君と如何かな?と仰る半兵衛様を横目で睨んで私は作業に戻る。その心中はしがない侍女に何言ってんだかでは無い。頭沸いた?なのだ。私にとって佐吉…石田様は最低な男なのだ。理不尽で暴力的で!何度泣いた事だろうか。今となってはちょっとやそっとで泣かなくなった自分が可哀想だと思うのだ





「そんな目で睨まないでくれないかい?」
「…変な事言うからですよ」
「変な事かな?」
「そうですね」
「良いと思うんだけどね」
「嫌ですよ」
「えー…」
「それにあちらも嫌でしょう」
「三成君が良いと言ったら君は良いの?」
「絶対に嫌です」
「…そうか」
「大体、好きでも無い男に嫁ぐぐらいなら出仕すればいい。ゴリラのようなその体力預けてみないかい?と至極失礼な台詞を言ったの誰ですか」
「…僕だね」
「私は誰にも嫁ぐ気はありません。」
「そっか…」
「太閤殿下に言って無理やりはやめてくださいよ」
「!」
「石田様。あなた様たちの前ではああですし命があればはいというでしょうが…私と二人なら罵詈雑言と暴力の嵐です。私、死んでしまいますよ。死亡宣告は嫌です」
「だけどさぁ。佐吉君も元服前だろう?丁度いいかなぁって」
「可愛いふりしても駄目ですよ。あざとくしか見えません」
「ちぇっ」
「さてと。衣替えはすみました。あとご用事は?」
「君の裳着さぁ。やり直さないの?」
「やり直すも成さないも…元々髪上げしたくらいですし。大層なことしてませんよ。別にお姫様ではありませんから」
「綺麗な姿すれば観れた物になるとおもうんだよ」
「私みたいな身分の者なんて仰々しい儀式は不必要ですよ。」
「んー」
「なんですか?」
「今のままなら下女になってしまうよ…だからさ」
「本当に!やった!!」
「君は良くても僕が困るんだよ…腰結もちゃんと見つけてあげるからさ」
「下女でいいのに」
「君ね。教養も高いのだから!僕の顔をつぶさないでくれ給え」
「14になって裳着の方が道化な様な。…そういうの8.9歳くらいでしょう?」
「…」
「わかりました…そんな顔しないで下さい」
「快諾してくれて良かったよ!」
「でも結婚はしませんよ」
「ふふ」
「竹中様!」
「失礼します…きぃぃさぁまぁぁぁ!!!!」
「げ?!」
「半兵衛様になんたる態度だ!!!!」
「ったー!!!鞘で叩かないで!」
「なんだと!?」
「ったー!突かないて!!痛い!」
「喧しい!!!」
「ほらね!!!!だから嫌なんです!!!」
「三成君…落ち着いて。君も毛を逆立てた子猫みたいになってるよ」
「…」
「三成君も。女の子なのだからね」
「申し訳ありません。ただ」
「ん?」
「私はこれを女以前に人だと認識した事はありません」
「なっ?!」
「君の言う通り…結婚は無理そうだね」
「…」
「まぁそんな顔しないの。僕が細やかな準備しておくから」










「って言ってましたのにね!」
「ふふふ。よく似合うよ」
「腰結が殿下だったからですよ!他の人なら逃げ出しますからね」
「おや、吉継君でもかい?」
「大谷様でも逃げませんよ!」
「じゃあ僕は?」
「逃げます」



かわいく無いね、と言いながら彼はじっと立っている。これは我が子可愛さではなく、私が逃げ出さないためだろう。舌打ちしたくてもできないのは目の前に太閤殿下がいるからだ。今朝は石田様の烏帽子親で次は私の腰結だから大変だろう。ありがとうございましたと申し上げると無言で頭を撫でられる。




「美しくなったな」
「?!」
「僕とは随分と態度が違うね」
「当たり前です」
「辛辣だなぁ…さてと」
「?」
「みんなにお披露目するよ」
「えー…」
「というより、移動だね。今彼方で佐吉君の宴してるから。そのでパーっと挨拶してパーっと帰っておいで」
「帰りたい…」
「諦めよ」







一目惚れの三成






「誰、だ!?」
「ん?」
「彼処に居る、女だ」
「はてさてあれは…ん?」
「…」
「気が付いておらぬのか?」
「何、が、だ?」
「…」
「あの様な美しい女…初めて見た」
「んん?!」
「…」
「まさか、主。一目惚れか?」
「?!」
「あれを組み敷いて…子を」
「な?!待て!…否、否定は、せんが」
「ひひひひっ」
「やれ、そこの。こちにこりゃれ」
「刑部?!」
「大谷様」
「ひひひ。見違えた」
「竹中様に言ってくださいませ」
「流石といえば流石よの」
「お、おい!」
「?」
「っ?!」
「ひひひ。主を気づいておらんのよ」
「は?」
「主が人と見ておらなんだ侍女の梅よ」
「…は?!」
「…取り敢えず元服おめでとうございます」
「う、あ…かん、しゃする」
「裏方の手伝いします」
「何を言わしゃる。主も今宵の主役よ」
「は?」
「此処で少しの間食べしゃれ」
「…わかりました」
「?!」
「ですが佐吉殿は嫌がっておいでですから彼方へ行っておきます」
「そ、んな事!」
「…はてさて、如何したものか」

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