忍者ブログ
変換なしの雑食夢

ran

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

すれ違う三成 2

「おい!」
「?」
「ようやく帰ってきたか」
「三成?」
「朝帰りとは剛毅なことだ!来い!」
「な?」




結局夜明け直ぐに大阪城に帰ると門番達が色めき立つ。何?何事?!と思えば三成が帰ってきたら直ぐに知らせろと言っていたみたいだ。あれよあれよと三成に捕まって彼の部屋に連れ込まれる



「春」
「っん?!」
「ん?!」
「何…するの!」
「貴様…」
「んん!!」
「私を拒絶する気か!」
「や、やだ?」
「拒絶するなど許しはしない!」
「みつな、り」
「貴様は私のものだ!」










優しくない三成はいつもの事だ。意地悪だし、しれっと私の胸を抉る言葉を簡単に言ってくる。
でもだ。こんなに無理矢理私を暴く事はしない。しなかった。


二人の時だけは優しかったのだ。
そう、信じていたのに






「っ」
「…」
「は、る」
「…っ?!」
「あ…」
「さわら、ないで」
「すまない…春」
「これで」
「…おい」
「これで満足した?」
「?!」
「もう、行くわ」
「ま、待て!」
「や、やだ!」
「私の元から去る事は許さない!」
「や、だ!」
「春」





嬌声と水音しか聞こえない。
いつの間にか気を失っていたらしい。




「やれ、春殿」
「よし、つぐ?」
「気がつかれたか?」
「…此処は?」
「三成の部屋よ。主は大事ないか?」
「…そう、見える?」
「…」
「大丈夫よ。思いの外、頑丈だから」
「こんな時まで笑わしゃるな」
「…ん」
「…その、よ」
「なに?」
「主は」
「?」
「かんちが」
「春!」
「っ?!」
「やれ三成。」
「起きたか?!」
「…」
「すまない。体は?」
「…何の謝罪?」
「?」
「やれ二人とも。落ち着きゃれ」
「貴様にすまぬ事をしたからだ。その」
「遊びのつもりだったからでしょ?」
「?!」
「謝るくらいならしないで」
「ちがっ?!」
「なにが違うの!…ちがうなら、どうしてこういう事するの?」
「っ。其れは」
「もう良いわ」
「ま、待て!」
「春殿」
「どこに行く!」
「部屋に帰る…」
「私を裏切る気か!」
「先に!」
「何だ!!!」
「先に!…裏切ったのはあなたの方じゃない」
「?!」
「もう良いわ。さよなら」
「ま、待て!」







すれ違う三成 2









「春君が?」
「ひひひ。我とてお手上げよ」
「二人とも若いからなぁ」
「しかしながら三成が些か悪い。あれならば勘違いしても無理はなかろう。現に事情を知らぬ彼方の何人かは勘違いをした。誤解は解けたが」
「春君は意外と真面目だから…ね。君達にすら弱みを見せずにやって来た子だよ?そうか」
「本に手のかからぬ良い子であったからなぁ。」
「三成君は逆だものね。…ん、わかったよ。春君には少し休んでもらう」
「手加減せずにひどく抱いたらしいからなぁ」
「情熱家っていえばいいのかな?」
「愚直と言うのよ。正常に動けば可愛いものだが今回は些か」

拍手

PR