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変換なしの雑食夢

ran

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土色

「奥は?」
「今、お召し替え中でございます」
「ならば、」
「三成様ー!」
「ご用意が…御用がお出来あそばしたとお伝えしておきます」


「奥!」
「今、賄い方に。」
「何故その様なところに?!」
「お礼をと…時々参っているのですよ」
「…また後で来る」



「奥!!!」
「今、うたた寝て」
「ぐぅ…起きたら呼びに来てくれ」



「殿は?」
「おお、松殿。三成は城下に行ったが?」
「奥方様が起きられたので呼びに来たのですが」
「此の所間が悪いが…わざとか?」
「私がそう思っていた所です」
「左様か」





「奥…」
「待っておいでだったのですが…おやすみ遊ばしておいでです。」
「…」
「とりあえず、紅と白粉の匂いを落としておいでください」
「う…此れは」
「側がおらず、奥方様に怯えられるから致し方ないのはわかっておりますが…やるならばれぬ様になさいませ」







一週間会えていないという三成は端から見ても腫れものだ。







「やれ、三成」
「なんだ」
「主に客よ」
「今忙しい!秀吉様と半兵衛様の件以外は送り返せ!!!」
「しかし」
「諄い!他のものに会う間など」
「…刑部様。また後で参ります」
「お、奥?」
「お忙しい様でしたので…此れは合間で召し上がってくださいませ」
「ま、」
「では失礼します」
「…」
「相手を確認してから叫ばりゃれ。」
「ぐ…」
「ほんに主は致命的に言葉が足りぬ」
「…」
「こと奥に関しては」
「わかっている。」
「せっかく歩み寄ったかと思えば…主は如何でもない女と添った方が上手くいくのかもしれぬなぁ」
「…」
「一層妹御を頂き直すか?」
「それは…ん?」
「如何した?…奥?!」
「お茶もと思ってきただけですから。お気になさらず。」
「いや、今のは」
「婚前にもありましたな」
「脅しの様なものよ」
「では失礼致します」





完全にふりだしよりより前に戻ってしまった










土色








「奥!」
「今はおられますよ…と言っても刑部様ですか」
「入るぞ!」
「っ?!」
「すまぬすまぬ。またぬしを泣かせてしまった」
「泣いてなど」
「強がられるな」
「私は大阪に帰ります、兄上に」
「ならぬよ。奥、少しおちつきゃれ」
「私は…いえすいません。私にその様なことを言うことはできませんのに。」
「奥」
「…矢張り殿には側が必要でございます。」
「またいわしゃるか。あれは三成自身が決めた事」
「ですが…良い方が花街にお有りですので」
「は?」
「側を持てる立場のあの方をわざわざ」
「ヌシとしては聞きたくないかもしれぬが男としての生理現象よ」
「だからこそ」
「ぬしを抱きさえすれば万事解決よな」
「それ、は」
「あれは可哀想な男よ。愛しい事を上手く伝えられぬ」
「皆様そう言って私を謀ります」
「謀ってはおらんよ。本にあれは」
「奥!!!!!」
「常軌を期す程度に不器用なのよ」

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