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変換なしの雑食夢

ran

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ツンデれる三成 3

洗濯物を取り込んで、殿様の寝所始め住居部分の掃除をする。食事を持って行こうとして左近様にまだ休んでなかったの?!と驚かれたのでこれ幸いと食事を押し付ける。あとは明日のお召し物の支度と寝るときの水の用意。あと…ああ。着物が解れていたなと思い出し控えの間に洗濯と共に片してしまおう。火を灯してちくちくと針を進める。後は食事を下げに行ったか左近様に聞いてと思いつつ直った着物を畳むとゆらりと障子に影ができた。奴か?!と身構え警戒すると何故かオロオロした奴は少しの間停止してこの部屋の前に何かを置く。本当に何なのか訳がわからない。取り敢えず紙に包まれたそれは近くを通った大谷様に渡しておく。なにかおっしゃっていたが取り敢えず押し付けておいて粛々と仕事をする。




「三成さ、ぐへら!」
「ヒヒヒッ。空気をよましゃれ。左近。三成も落ち着かれよ」
「何故だ!何故拒否する!!!」
「それはぬしが嫌い故致し方ない」
「!」
「罵詈雑言以外にも実被害が酷くてのう。はてさて好かれていると思う方が不思議でならぬよ。ひひひ。顔を合わさずこの仕事ぶりは素晴らしいがなぁ。」
「…」
「辞められるには惜しいが…まぁぬしが辞めさせないか。」
「…当たり前だ」
「好きなら優しくしりゃれ。」
「…できたらとうにしている!」
「左様か」
「いててて」
「やれ左近気がついたか」
「あ!刑部さん!三成様は?!」
「煩いぞ左近」
「あー!倒れちまったんっすよ!」
「?」
「彼女。あの日冷水浴びてから熱出てたの黙ってたらしくて。」
「…は?」
「それはそうよの。春といえどもまだ寒い日和故…三成?」
「行く!」
「嫌がられよう。あの折も散々ではなかったか。ぬしの言葉はあれにはちときつい。」
「然し…」
「優しくできるようになれば行けばよろしかろう。ヒヒヒッ。それまでに治る気もするがなぁ。」
「刑部!!!」







「死ぬかもしれない」
「縁起でもないこと言わない。あなたが死んだら殿様の侍女は誰がするの?」
「拷問要員でしょ?はぁ。そもそも婢女で入ったのに。私下手間に戻りたい」
「無理でしょう」
「最後通告早すぎ」
「大出世じゃない」
「八つ当たりされるために?冗談じゃない!」
「言ってる内容は強気だけど声出てないよ。…本当に大丈夫?」
「死ぬかも…」
「肺炎にもなってないから大丈夫よ。少し疲れが出たのね。熱高い…ん?何の音?」
「…殿様だ」
「え?!」
「トドメ刺しにきた」
「そんな訳…」
「おい!この愚図!」
「…」
「…私下がるわね。失礼いたしました!」
「…逃げた!ひっ?!」
「貴様!!!」
「な、んでしょうか?」
「誰の許可を得て倒れている!」
「は?」
「だから」
「…申し訳ありません」
「…おい」
「何か?」
「何故布団から出ようとする!」
「仕事を致します。」
「そんな体で何ができる!だから貴様は馬鹿だというんだ!!!」
「…」
「おい?」
「退いて下さい」
「寝てろ!」
「許可を得ませんから」
「許可ならする!寝ろ!」
「結構です!」
「…は?」
「目を離したすきにここに来たか。…ん?」
「この愚か者!寝ていろ!!!」
「寝ません!退いてください!!」
「貴様ぁぁぁぁぁ!!!」
「何がどうしてこうなった?」
「今から服を変えますので」
「?!」
「何事よ」
「…」
「ほれ、三成が何か言いおったか?」
「いいえ」
「なら休め!」
「…いつもの事ですが今、この時にはっきりとわかりました。仕事致します。熱が出ようが倒れようが何を言われようが、仕事を致します」
「な?!」
「…主らしくもないが。今日は休みなされ。本に死んでしまう」
「いいえ!申し訳ございません。刑部様の言いつけならば聞きたいのでございますれば」
「なら」
「ですが私とてこの方にとって虫程度でも意地というものがございます。もし私が事切れておりましたら誰かに言って捨ててくだされば結構でございます。」
「落ち着きゃれ。三成が何か言ったのならば我が謝る故今日は床に」
「では失礼いたします」
「…あんな高熱で出て行きよった。やれ三成!何を言いよった!!!」
「…」
「放心する前に致すことがあるであろう」








ツンデれる三成 3








ふらふらのまま部屋の掃除を終え、庭の手入れをしていると左近様が部屋に帰って寝なよとしつこく言ってくるのでとりあえず無視をする。
ふらふらしている感は否めないものの仕事はきちんとしているから文句は無いだろう。





「なーなー。」
「あ」
「何々?休む気に」
「膳を持って来ますから殿様にお持ちになってください」
「…」
「何か?」
「本当に三成様の事嫌いなの?」
「あちらがでしょう?」
「…まっまーそう見えるよね」
「私に帰る里があればとっくに帰っています」
「そういや里無いの?」
「残念ながら」
「俺と一緒だね。」
「そうですか」
「…」
「…」
「草抜きするの?!」
「左近様は早くお膳を」
「持って行ってあげたら?」
「顔を合わさず完璧な仕事を念頭にしましたから」
「…」

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