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変換なしの雑食夢

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ツンデれる三成 2

ああ、あれ?そうそう可哀想よね。首を斬られかけたのに…可哀想ね。仕方ないわ気難しい方だもの。大谷様に直訴したけど無理だったみたいよ。で、あの。まるで首枷ね。


で、あの首鎧(命名私)をつける羽目になっています。何でも独眼竜という方がつけているらしく大谷様がこれで首は守れようと強奪してくださった。流石大谷様。お仕えするならあの人がいい。但し殿方のだから些か大きいが。大谷様の優しさで帳消しだ。


そう思って洗濯をしていると首に衝撃が走る。というか洗濯桶の中に体ごと突っ込んでしまった。息が出来ない!その上、目に入った石鹸のため痛くて目があかなくて四苦八苦しているとおい!という尊大な声がする。また元凶は殿様か!!!
痛い目をこすりながら開らこうしても無理な為よろよろと井戸へ行く。
痛い。本気で無理だ。そう思っていたら頭から拷問には丁度いいだろう冷水をぶっかけられる。目は開いたがそれ以外は散々だ。先ほど私を叩いたのは木刀だったらしく本気の殺意を感じる。殿様から私にでもあるし私から殿様にもだ。






「大丈夫か!」
「寒いです。痛いです。」
「目は?!」
「目以外散々です。」
「…どうしてそんな姿をしている?!」
「は?」
「行水にはまだ早い!馬鹿かお前は!!!早く着がえろ!!!」
「…もう嫌」
「?」
「洗濯の最中でした」
「おい!」
「お茶なら左近様に」
「貴様の仕事だ!」
「ではそこでお待ちを」
「…」






ずぶ濡れのまま裏へ回ると悲鳴が上がる。お茶の準備と手ぬぐいを下さいという私の声で全てを察知してくれたのは有難い。手拭いを頭に巻き、手だけは乾いた状態にしてお茶を入れる。お茶菓子を載せて庭に戻ると凄く苦々しい顔でこちらを見るものだから腹がたつとか…それを超越した殺意がわく。



「お茶です」
「…」
「おい」
「何ですか?」
「着替え…」
「洗濯を済ませます」
「風邪をひく」
「そうでございますね」
「何だその言い方は!」
「申し訳ございません」
「フンッ!可愛げのない」
「…もう少しで終わりますから」
「早くしろ!」
「申し訳ございません…」
「やれ三成ここに…何事か?!如何した。」
「刑部?!」
「やれ、これはどういう惨状か?…ぬしも早う着替えよ。」
「お、おたにさま」
「?!」
「はてさて。何故泣かしゃる?それにずぶ濡れよ」
「…洗濯物」
「良い良い。やれ左近。」
「はいは一…どどどどどうしたんっすか?!ずぶ濡れっすよ。手拭い足りてないって!」
「洗濯物を替わってやれ。…ぬしもそう泣くな。」
「もう大丈夫っすよ。誰にされたんっすか?」
「にしても酷いのう。此処まで濡れ鼠にするとは…悪意の塊よ。」
「いじめじゃないっすか!誰にやられたのか言ってくださいよ!俺や刑部さん、勿論三成様がやっつけてあげますって!」




そのセリフを聞いて私はそっと指をさす。同時に大谷様が念珠を飛ばしたのは言うまでもない。






ツンデれる三成 2







「…ぬしの言い分としては自分の意中の女子が他の男の武具を身につけている上それが首枷のように見えた為二重に腹が立って、壊そうと思ったと」
「そうだ」
「無明刀では怪我をしてはならぬ為わざわざ木刀を持ってきて壊そうとしたと」
「ああ」
「思いの外あれが非力な為洗濯桶に吹っ飛ばしてしまい、目に洗濯水が入り苦しそうだった為水をかけたと」
「思いの外水が冷たくて早く着替えるように言ったが…拒否された。刑部」
「…」
「何故あれは泣く?!」
「ぬしのせいよな。はぁ。ようや好きな女子が出来たというのに本に主は…」
「私のせいなのか?」
「はたから見たら虐めを通り越して拷問よ。首の痣は酷いものよ。」
「?!」
「折角首筋を守ろうとて強奪してきたのが裏目に出たわ。」
「ごごご拷問などしていない!!!」
「しておるよ。諦めよ。」
「何故だ…」
「本にそういうのは流行らぬが…ん?」
「失礼いたします」
「おお。大事ないか?」
「!?」
「仰々しくなってしまいましたが大事ありません。お茶をお持ちいたしました」
「寝てなくていいのか!」
「…仕事がありますので」
「貴様の仕事など代わりはいくらでもいる!」
「三成」
「早く部屋に帰れ!」
「…はい」
「何だその顔は」
「…申し訳ございません」
「…っち!下がれ!」
「失礼いたします」
「…三成様〜ってありゃ?どうしたんっすか、いつも笑顔なのに能面っぽいっすよ」
「すべては三成のせいよの…はぁ。何故、体を愛えやら詫びが言えぬかのう」
「そのつもりだが?」
「あれは明らかに恫喝よ…ヒヒヒッ。哀れよ哀れ」

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