忍者ブログ
変換なしの雑食夢

ran

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

ツンデれる三成 13

「…」
「竃が出来ましたね」
「ああ」
「設えを変えるのなら早めに言ってください」
「言った、と思うが」
「聞いていません。竃と呟かれただけですからね。」
「…察しろ」
「無理を言わないでください」
「…」
「何喜んでるんですか」
「新居だ」
「…」
「…?」
「…ああ」
「真逆…」
「…」
「なぜそう思わない!」
「思わないでしょう?」
「…」
「歯ぎしりしないでください…ああ。そうだ」
「?」
「着物を脱いでくださいませ」
「なっ?!」
「?」
「まだ陽の高いうちに!何を」
「何を言っているんですか…はぁ」
「?」
「着物がまた破れてます。どこぞで引っ掛けなのでしょうが…繕いますから」
「あ、ああ」
「殿様」
「名前を呼べ」
「空回ってますよ」
「五月蝿い」
「では黙ります」
「…」
「話せ」
「まあ随分と破りましたね。」
「すまん」
「これあげます」
「?」
「この間の」
「何?!」
「早く着替えて下さいね」
「…ああ」
「…嬉しそう」
「?何か言ったか?」
「いいえ」
「(笑っている…ん?)」
「(にしても盛大に破って…血?)」
「(蜂?!)」
「(怪我したの?いや…左近様の血かしら?でも)」
「(刺される?!)」
「とのさ…」





鼻先に剣先。


正確に言えば皮一枚切れたのだろう。痛い。いや、其れより何より、このふつふつとこみ上げる怒りを如何したものか。…悲しみを如何したものなのか。




「す、すまん!」
「…」
「懐紙を使え」
「いえ」
「?!」
「…医務室に行ってまいります」
「私も!」
「結構です!」
「っ」








「やれ、我の愛い娘は?」
「…刑部。私は、また」
「何をした」
「蜂が」
「蜂?」
「刺そうと」
「ふむ」
「危ないと思い」
「やれ、その腰の刃物を抜いたとは言わぬよな」
「…」
「ぐっ?!刑部!退けろ!」
「主は!なぜ追いかけぬ!!!」
「?!」
「先程医師に言われたわ!あれが泣いておると!」
「っ?!」







ツンデれる三成







「おい!」
「ほら、お迎えが来ましたよ」
「…」
「ああ!すまない。本当に」
「…」
「私は退室しておきます」
「…」
「蜂が、お前を刺しそうで」
「私ごと刺し殺そうと」
「そんなわけあるか!」
「痛い」
「…すまん。本当に私は」
「殿様?」
「…」
「泣いていらっしゃるのですか?」
「…」
「殿様…佐吉様?」
「?!」
「!」
「いいいいいい今、名を呼んだか?」
「…嫌なら」
「嫌なわけあるか!」
「…」
「全身全霊でお前を守る」
「空回ってますって」
「何?!」
「守るとおっしゃったて、私を傷つけて如何するのですか」
「ぐ…」
「普通にしてください。私は」
「なっ?!」
「そうやっていつまでもそばにいたいというところまで絆されているのですから」
「?!」
「今回は迎えに来てくれましたから…」
「許してくれるのか?!」
「そのかわり」
「なんだ?!何でもする」
「では三食食べてくださいね」
「…其れとこれとは別だ」
「嘘つき」
「…ぐ。わかった!何でも食す!!!」
「ふふふ」

拍手

PR