8 はなのかんばせ 刑部 終 2015年10月30日 白無垢を着た内侍様は死ぬ程綺麗でした。と言えば当たり前だと言って殴られる。仕方ない。殺されなかっただけで有難いと思わなくてはいけない。現に後ろの刑部様は死ぬ程怖い。「やれ、冥土の土産にしては最良よな」「ひぃ!」「自業自得だ」「吉継様…あら、取り込み中ですか?」「いや、もうすぐ終わる。」「三成様。良いのですか?」「致し方ない。貴様の白無垢を見たのが運の尽きだ」「ああ。そういうことか。吉継…もうそろそろ。左近殿が白目むいてる」「ひひひ」「で、どうした」「名前決まったかなと」「またか!」「だって。」「結婚義までまでと昨日もその前も言われておっただろう!」「吉継様…」「やれ諦めよ。ぬしの恐ろしい姉上の命とあれば。いたしかたない」「むー…」「ひひひ。仕事は終えた。茶でも致すか」「はい。淹れましょうか?」「主の茶も久しく飲んでいないな。やれ三成?如何した?」「何で筆を出し始めるの?」「いや、それは」「三成らしくもない」「二人で休んで来い」「?」「?」「?」「おい!何故貴様らがそのような顔をする?!」「…三成よ」「何だ!」「三成様…私のお茶が飲めないと」「悲しいなぁ。我はかなしい。我と同座の茶など飲めぬか」「待て!誰もそういうことを言っては…」「なら早く。吉継様。お菓子は」「あるがな。我にはちと重い」「三成様持ってきてください。私は茶器を持って行きますから」「…」「やれ三成」「皆が邪魔するなというが?」「そういう事か!」「五月蝿い!」「皆は皆。我らは我らよ」「何を今更。茶会で大乱闘してこっ酷く怒られた仲ではありませんか。他人の言うことを一々。あっ!竹中様?」「…」「ひひひ。気を使う場所は違うところにしてもらいたいものよ」「昨日竹中様に3人で昼、寝てるって言ったら蒼い顔になったのはそれかしら?」「それよなぁ」「…行ってもいいか?」「行かぬのか?」「早く行きましょう。」「っ」「気を使えたんですね。」「何っ?!」「やれ、内侍殿」「だって家族みたいなものだから。うふふ。」「…」「やれ真っ赤よ。まっか」「黙れ!」「季節季節の行事には出れるんでしょ?」「う」「折々も」「刑部」「良い良い。むしろ来しゃれ」「ならば」はなのかんばせ「何で三成君じゃないのかな?」「何が言いたい?私の妹が選んだ相手に不服があるのか!」「待て、敦。そうではない」「ん?」「…僕の可愛い内侍君が人妻。もう少し振袖着させたかったのに…」「子離れができていないのだ」「良いよ。大谷君でも三成君でも。僕はどちらかとと思っていたけどね…狒々爺…!!!」「禄を取り下げると言って聞かん」「あらまぁ」「敦」「何?」「白無垢は僕が用意するよ。良いね。」「はいはい」「はぁ。」「子が出来たらどうするのかしら?」「…」「いらぬ事を言うな!」「秀吉」「なんだ?」「海が見える…ああ!長曾我部を落とすよ。良いね」「はぁ」「あなたも大変ね」 PR