7 はなのかんばせ 刑部 終 2015年10月30日 「狒々爺の所にやるには豊臣として。勿体ないだけよ。」「あ、ああ。そういう意味か」「故に敦殿の納得いくまで」「…私は」「ヌシは気にせず居ればいい。何理由が理由。今まで通りでよしと便宜を図って下さる。」「ん…」「おい!刑部」「どうした三成」「いいのか?」「ヌシらしくもない」「…」「内侍、貴様も」「高長恭のようなものだな」「何を言っている?はっきりした声で言え。聞こえん」「ん。治部殿刑部殿。お二人にはおさないみぎりより大変お世話になり申した」「は?」「やれ」「友と思っておりました。それだけが支えだった。ただ、」「内侍」「そう思っていたのは私だけでしたな。」「何を!」「…」「ふふふ。では失礼仕る」「!」「やれ、待たぬか」「離せ」「我はヌシを友と見たことはない」「!」「我の友は三成だけよ。ヌシは」「…」「ヌシは、我がただ一人愛した女よ」「な、にを!」「やれ、三成」「何かあったら言え。人払は済ませておく」はなのかんばせ「離してくれ」「それは無理よの」「こっ」「痛っ」「あ…大丈夫?ごめんなさい」「くくく」「っ?!」「ヌシは誠優しい女よ」「騙し」「ヌシは優しい。三成は清廉過ぎる。故に我がいる。」「離して」「ヌシは美しい。才もある。どこまででも昇れる。」「刑部…殿?」「我はそれが見たかった。否、側にいればそれでよかったのに。何故」「泣かないで」「我はこんなにも醜い?」「刑部殿」「そなたの横にいては邪魔になる。なら一層と思ったらどこの馬の骨とも解らぬ男に…」「…」「見苦しいところを見せた。いかしゃれ」「刑部殿は勘違いをしている!」「?」「私はあなたがずっと好き!」「…それはヌシが優しい故。」「私は博愛者じゃないもの!」「ぬ…」「あなたがずっと好き。私たちを守るために何でもしていることも知ってる。私より治部よりずっと優しく清廉なのを私は知っているから」「…」「今の言葉が嘘でもいい。私は」「内侍」「あなたの妻になりたい」 PR