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変換なしの雑食夢

ran

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5

「そんな顔をするな。軟膏を塗るだけだ」
「すいません」
「…」
「っ」
「沁みるか?我慢しろ」
「…っ」
「泣くな」
「は、い」
「食べられるか?」
「は…い。ああ?!」
「っち!貸せっ!」
「ごめんなさい!」



峠を越えてから終始この調子でいらいらする。虐めているわけでもない。怪我の件は謝った。なのにいつも恐怖に染まった瞳で見てくるのだ。私と半兵衛様を。



「姫、大丈夫か?」
「家康!何故ここに!!!」
「いや、ただの見舞いだ。ほら。」
「?」
「あ、無理に声を出さなくて良いぞ。痛いからな。」
「…!」
「髪留めだ。そのままでは食べにくいだろう?」
「貴様!!!何を勝手に」
「あり、」
「あ?!」
「ありがとうございます」
「!?」
「いやいい。頑張ったもんな。」
「ぐす…」
「ええいっ!!!泣くなっ!!!!!」
「っごめんなさい」
「お、おい。三成。怖がらせて如何する」
「黙れっ!こんな女、秀吉様の血縁なだけで役立たずではないか!」
「…」
「おいっ!そんな事はないぞ。姫は誰よりも努力して今の地位にいる。大体!お前は」
「家康様」
「姫?!」
「もう、いいです。」
「は?」
「三成様の、言う通りですから」
「っ!」
「三成様もありがとうございます。もう、大丈夫です」
「な、にが大丈夫だ!1人でろくに」
「大丈夫です」




ほろほろと溢れる涙を見て居た堪れなくなる。ただ、笑って欲しいだけなのだと気付いた時には遅かったのかもしれない。
いつの間にか侍女がつき、部屋には入れなくなった。

刑部曰く笑わなくなってしまったの事。

ただ笑顔が見たいと思うには随分とひどい事しかしていない自分の所業に嫌気がさすのだった。


からんころん 番外編



白布の上下だけで講義の部屋に来たのはそれから程なくしてだった。
色々な柄の着物も持参していた髪飾りも全て捨ててしまったらしいと誰かが言う。すらすらと書く字は昔のままだが笑顔は戻っていない。ただ、家康と話すときだけはにかむのが無性に腹が立つ。



「何か?」
「貴様が休んでいた間の分だ」
「…?」
「いらぬのか!」
「いえ、ありがとうございます。」
「どうした」
「いえ」
「…」
「石田様の書付は本当に分かりやすいです」
「あ、わしにも見せてくれ!」
「徳川様」
「わしなんて途中で…いや怒るなよ」
「怒ってはいない。が」
「?」
「こちらに来い!」
「は?え?」
「おい、三成!!?」
「いや、です!はなし…て!!!」

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