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変換なしの雑食夢

ran

36 佐和山見物編 4

「というわけで、壁、姫、三成様、刑部さん、俺でいいですか?」
「…左近様。怪我。…大谷様」
「ひひひ。転けたのよ!賭場で。盛大に」
「ちょょょょょ!も、それ秘密って!」
「左近んんんんんん!!!」
「石田様。」
「…わかっている」
「で、でも!姫様のその姿新鮮っすね」
「そうですか?」
「喋り方も!すっげぇ可愛いっす」
「…」
「真っ赤になって益々可愛い!」
「あの、その」




そう言って姫様はゆっくりと三成様の背中に隠れる。そしてぺとりと背中にしがみついているので三成様も赤くなる。その姿が初々しくて俺も刑部さんもほくほくとしてしまう。
にしても。本当に可愛らしい姫だとは思っていたけど。此処までとは。あの、姐さんたちから残虐無慈悲な抱き方しかしないと言われ恐れられている三成様からは考えつかないくらいに丁寧に扱っている。以前刑部さんにいつから好きなんっすかねぇと聞けば無意識にはあった時から。意識し始めたのは初陣後から覚悟を決めたのはつい最近ということ。無意識の時は好きな子に意地悪したい童を大きくした様なものであまりにもひどかったということ。刑部さんが言うから相当だったんだろうなぁとたまたま同席した徳川様に聞いたらその内斬り刻むと思ったほどだった。それがどうしてこうなったか。よくわからないけど良いとしよう。

姫様を守っている三成様は本当に優しい顔をなさるから。




「食事は美味しいかったか?」
「はい」
「ひひひ。甘い物よ。食べしゃれ」
「わっ…でも」
「此処では後継者ではなくただの姫よ。食べたければ気兼ねなく食べしゃれ」
「…はい」
「やれ、三成も」
「いら…」
「はい。石田様も。」
「私は」
「お口開けて」
「…」
(開けた?!)
「美味しいですね」
「甘い」
「ふふふ。甘味ですもの。はい、お茶でございます」
「…旨い」
「お茶だけは叱られなさそうです」
「?」
「やれ、どういう意味よ」
「ふふふ。はい、左近様」
「ありがとうございます。あっ」
「?」
「姫様って三成様って言わないのですか?」
「え?」
「他の人はみんな名の方で読んでますよ。」
「それもそうよの」
「ねね。そうしましょうよ。」
「いえ、あの」
「私はどちらでもいい。左近。姫を困らせるな」
「だって俺ですら名前なのに余所余所しいというか」
「だそうな。姫」
「よろしいのですか?」
「どちらでもいい」
「三成、様」
「っ」
「ふふふ。懐かしい響きですね。」
「そうだな」
「可愛い姫を思い出しよるわ」
「三成様、はい」
「もういらん」
「でも」
「お前が食え」
「あ!」
「口を開けろ。でも無理やりがいいか?」
(三成様、なんか卑猥!)
「開けます!開けますから、ッン!」
「早くしないお前が悪い」
「もう!」
「早く休め。明日は物見山に行くのだろう?」
「あ!そうでした」
「やれ姫。我らが後ろを向くまでまたしゃれ」
「?」
「此処は戦場ではない故な」





からんころん 番外編






「…」
「むにゃ」
「寝たな」
「寝ましたね」
「ひひひ。これもまた。懐かしい」
「どうにかしろ!」
「きっと寒いんっすよ。外しても引っ付いてきますし。」
「そうよなぁ。相手を違えたら大惨事よ」
「っ」
「ということで」
「…みつなり、さま?」
「な、なんだ?!」
「さむ、い。ねむ、い」
「わかっている!」
「はやくよこになって」
「っ!!!」
「生殺しよな」
「流石に初めての子をこんなところで抱いちゃだめっすよ!」
「抱かん!」
「んー」
「っ」
「行火を。少し熱を冷ましてきりゃれ。左近」
「はいはいっと!」
「すぐ戻る」
「白粉はのけてきりゃれ。それまで我が守っておこう」

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