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変換なしの雑食夢

ran

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31

「姫様…姫様」
「や、やばいっすよ!三成様。禁断症状が出てきてるっす」
「本になぁ。一月の間戦ではあったが平和に離れたことはなかった故。特にな」
「姫、様。姫様!」
「すげぇ気持ち悪いっすね」
「言うな左近。」
「こう言うのストーカーとかいうっすよ」
「やれ、我の目が黒いうちは唯の片思いよ。こじらせ些か面倒な」
「めんどすぎっしょ」
「!!!」
「ああ!!!違う人を見間違えたみたいっすね」
「…三成、違う違う。やれ、見境ないことよのぅ」
「本当に迷惑っすね」
「言うな左近」



明日帰城かと思ったと侍女に言うと治部の部隊だけ早いとの事。せっかちと言うか何というか。竹中殿の許可を得て賎女に化けて城下に行っていたのだが急いで帰参したほうがいいだろう。いや、ちょと待て向こうから砂埃がみえる。



「其れはいつの」
「先刻の…ですが」
「疾走しすぎだ。さすがと言えばいいのか。いやはや」
「急ぎ帰城致しましょう」
「ああ。参ろう」
「はい」

お急ぎくださいと言われ、手拭いを持つ頃には砂埃が軍隊に変わっていて思わず息を吐く。早いというか何というか徒士が死ぬるぞと思いながら裏道に入る。通り過ぎてからゆるり帰ろうかと言えば、侍女が真っ青な顔で死人が出ますと仰々しくいう。待て、死人とは些か物騒よな。




「仕方がない、歩くか」
「姫、様ぁぁぁぁ!!!!!!」
「うぐっ?!」
「きゃぁぁ!!!」
「やれ三成!いい加減にせぬか!」
「すまないね、娘さん!生きてる?!怪我ない?!」
「…姫様!不肖この三成!今帰参してまいりました!」
「三成様!この子は唯の町娘ですよ!っひ?!」
「左近んんんんんん!!!貴様の目は節穴か?!此処におられるのは間違い無く姫様だ!」
「…やれすまぬな。今疲れておってな。…ん?」
「三成様!姫様は城にいますから!落ち着いてください。どう見たって!姫様じゃないでしょ!」
「やれ、左近」
「姫様。私がいない間怪我などいたしませんでしたか?風邪は?邪なものも…ご無事で何よりでございます」
「…」
「ほら怖がってますって」
「ひひひ」
「キサマァァ!!!馴れ馴れしく姫様に触るな!!!」
「いや、いきなり町娘抱きしめちゃうと止めるっしょ!刑部さんも止めてくださいよ!」
「忠犬はさすがと言えばいいか。鼻が利きよるわ」
「へ?!」
「…治部や治部。」
「ひっ?!姫様!!!?」
「苦しい…離、ん?」
「姫様!」
「刑部も止めてくれ。いたたた。おかしいぞこれは」
「ああ、ご尊顔を。…目の下の隈が酷い。おやすみになられておいでですか?」
「おい、まて。痛い!」
「よくもまぁあの距離でわかったものよ。」
「本気で走り始めてるとは思ったっすけど…」
「姫様!姫様!!!」
「ええい!苦しい!2人も助けろ!いたたたたたたた!!!」




からんころん 番外編





「申し訳ございませんでした!!!!!」
「やれ、姫。許してたもれ。」
「姫様!三成様も悪気があったわけではないんです」
「悪気があったらタチが悪いわ!帰ってきて早々、人の肋を折りよって!…っう」
「本当に申し訳ございませんでした!!!!!!!!」
「もう良い。下がれ」
「し、しかし」
「恐皇で切り刻まれたら困るのでな」
「っ」
「…三成様。」
「一度下がりましてまた、」
「来ずとも良い!いたたたた」
「やれ、落ち着きゃれ」
「…寝る!折角」
「?」
「もう良い!皆下がれ!!!」






「いやぁ。流石というか。肋だけで済んだ姫さんのほうがすごいっすね。」
「…しかし」
「如何したんっすか?」
「いや…」
「って三成様?!どうし…こりゃ」
「…梅か?見事に生けておるなぁ。ん?」
「なんか書付が」
「姫の字よな。三成」
「…」
「何々?山茶花の礼???み、三成様?!!!!」
「姫様!!!!!!」
「はぁ。すれ違いよ。すれちがい」

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