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変換なしの雑食夢

ran

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「刑部殿と呼ぶ」
「ぬ?」
「そう言われたのでな」
「あいわかった」
「色々変わるから目まぐるしい」
「本に」
「姫様。半兵衛様からの」
「…侍童を使ってくれれば良いのだよ?」
「恐れ多くも半兵衛様からの書状を」
「ああいい。あいわかった。治部殿」
「は?」
「そう呼ぶようにと偈があったのでな。ますます不快かと思うが」
「そんなこと!」
「にしても、本に裳着の儀をせぬのか?」
「些かくどいなぁ。せぬよ。それこそ偈があったことだ。」
「…」
「美しく着飾る女子ではないのでな。致し方ないさ」
「左様か」
「うん」
「お似合いになりましょう」
「治部殿が言うか?」
「?」
「いやいい。それより」
「ん?」
「治部殿はいくつになられた?」
「は?」
「ここに来て3年。刑部殿の婚礼もまとまった。そろそろ其方も考えなくてはな」
「やれ姫」
「…それは」
「父上に食事をせぬから見てやってほしいと頼まれたのだがなぁ。愛らしい嫁御を娶ってだな寝食を見てもらう方がいいと思うのだ。そう奏上したのだが良い返事がいただけなんだ。」
「私は!」
「?」
「誰も、娶る気は」
「それはだめだ」
「!?」
「石田の後継もいろう」
「いえ、石田は兄が…ですので」
「まぁ当分は姫が面倒を見りゃれ」
「…嫌であろう」
「滅相もございませぬ!」
「…ならば刑部殿もともに」
「ひひひ」






からんころん 番外編









「昔はよう懐いておったのになぁ」
「嫌われていると知らなんだからな」
「…」
「あれは父上が好きなだけよ。」
「それだけではないがのぅ」
「あの顔を見てそう言えるか?」
「不器用よ不器用」
「にしても、酷いわ」
「…」
「あれは、父と竹中殿。そしてそなたがあればそれでいいのだろう」

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