20 からんころん 番外編終 2015年11月03日 「刑部殿と呼ぶ」「ぬ?」「そう言われたのでな」「あいわかった」「色々変わるから目まぐるしい」「本に」「姫様。半兵衛様からの」「…侍童を使ってくれれば良いのだよ?」「恐れ多くも半兵衛様からの書状を」「ああいい。あいわかった。治部殿」「は?」「そう呼ぶようにと偈があったのでな。ますます不快かと思うが」「そんなこと!」「にしても、本に裳着の儀をせぬのか?」「些かくどいなぁ。せぬよ。それこそ偈があったことだ。」「…」「美しく着飾る女子ではないのでな。致し方ないさ」「左様か」「うん」「お似合いになりましょう」「治部殿が言うか?」「?」「いやいい。それより」「ん?」「治部殿はいくつになられた?」「は?」「ここに来て3年。刑部殿の婚礼もまとまった。そろそろ其方も考えなくてはな」「やれ姫」「…それは」「父上に食事をせぬから見てやってほしいと頼まれたのだがなぁ。愛らしい嫁御を娶ってだな寝食を見てもらう方がいいと思うのだ。そう奏上したのだが良い返事がいただけなんだ。」「私は!」「?」「誰も、娶る気は」「それはだめだ」「!?」「石田の後継もいろう」「いえ、石田は兄が…ですので」「まぁ当分は姫が面倒を見りゃれ」「…嫌であろう」「滅相もございませぬ!」「…ならば刑部殿もともに」「ひひひ」からんころん 番外編「昔はよう懐いておったのになぁ」「嫌われていると知らなんだからな」「…」「あれは父上が好きなだけよ。」「それだけではないがのぅ」「あの顔を見てそう言えるか?」「不器用よ不器用」「にしても、酷いわ」「…」「あれは、父と竹中殿。そしてそなたがあればそれでいいのだろう」 PR