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変換なしの雑食夢

ran

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「おーい。姫」
「ん?暗?」
「これどうにかしてくれ?」
「これ?」
「…ひ、め」
「治部?!如何し…酒臭い」
「いや、な。」
「その逆の方は毛利殿か…そういえば珍しく男で宴が如何したと言っていたが…刑部は?」
「まだ飲んでいる…何だあいつは!!!酒は水か?!」
「あれは笊だからなぁ。諦めろ。刑部に死角はないのだよ。…治部?」
「ひめさま」
「さっきからこればかりでな。いいか?」
「あいわかった。何とかなるだろ?そこに寝かしてやってくれ」
「助かる。」
「毛利殿は?」
「こいつは寝ちまってるから客間に入れておく。そいつは微妙だ」
「ひ、めぇ」
「う…一番厄介だな」
「と言ったって仕方ねぇな。左近の奴は楽しそうに長曾我部と遊んでるしな」
「…はぁ」




そういって治部を置いて出ていく暗の後ろ姿をみる。しかしながら如何したものか。酔っ払いの介抱などしたことないぞと思いながらじっと治部を見る。行き倒れだな。うつ伏せで唸っているな。ゆっくりと揺すってみると名前を呼ばれるので生きているらしい。



「風邪ひくぞ」
「ううう」
「其方も強かろう?如何した?」
「ひ、め?」
「此処に居る。さて、移動するぞ」
「ん」
「少し寝ていろ。水は飲めるか?」
「ふふふ」
「?!」
「美しい」
「…三成よ。そなた本当に如何し…ん!」
「あふ、ん。れろ。…柔らかい」
「そなたは酒臭い」
「もう一度」
「やめっ!っち。力は弱らまらないか!んんっ!」
「あう、ん。れろ。んちゅ。はっ!」
「みつ、な、り」
「いい匂いだ」




そういって人の体を人形のようにギュウギュウと抱きしめるものだから硬直してしまう。私の知っている三成は死んでもこのようなことをする男ではない。ただ。




(随分と柔和に笑う)
「姫」
「何だ三成」
「美しい」
「…」
「愛しい恋しい可愛い愛している。この世の何よりも誰よりも」
「…そ、うか」
「伝わっているか?」
「あ、ああ」
「ならいい」
「ああ」
「抱きしめたい」
「今すでに抱きしめられているからな!」
「…そうか。そうだな」
「う、うん」
「私のだ」
「ん?」
「貴方は私だけのものだ」
「わかった。とりあえず寝ろ。な?」
「…」
「ちょっと待て!なぜ脱がす???!」
「抱きたい」
「ひっ?!」
「愛してる」






からんころん








「ん?」
「…」
「ひ、めさま?っ?!何故このような姿で?」
「…うるさい」
「一体?何か…」
「もういい。寝ろ。こちらとは言いたいことが多々あるが寝てない!寒い!!!」
「はっ!」
「…あと酒は程々にしてくれ。身がもたん」
(何をした私?!)

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