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変換なしの雑食夢

ran

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31

「…」
「あの」
「…」
「すまぬ!某…」
「噛み癖があったとは。佐助殿に躾け直していただかないとな。いやそれ以上に」
「…すまぬ」
「真逆徹夜コースになるとは」
「そのだ。これで最後になると思えば…自重出来ずに」
「不寝番の2人が可哀想だな。なあ。竹中殿。老体の骨身にしみるなぁ」
「…」
「答えぬつもりか。まぁいい。」
「内大臣殿…某」
「今日の朝稽古はお休みなさい」
「は?」
「寝ぬのか?」
「その、」
「一応、昼までは仮初めの夫婦。妻を独り寝させるおつもり…真田殿?」
「すまぬ」
「真逆?!まて。もう、無理!」
「内大臣殿…」









目が覚めたら夕方だった。あの後寝たのは昼過ぎだったから当たり前かと髪をかく。ぐがーと威勢良く寝ている顔は猫なのだがなぁ。可愛い顔だと髪を撫でてやる。が、やることは全く可愛くない。


不意に外を見る。影が揺れる。




「竹中殿。ご苦労様」
「…」
「佐助殿も」
「いやー、ごめんね」
「構わんよ。にしても竹中殿は?本当に大丈夫だろうか?あまり体が強くないんだ。生きているか?」
「いやー、俺様が死にそう」
「?」
「…失礼します」
「は?」




からりと開かれると銀髪の男が立っている。いや、竹中殿も銀髪だけど、こんなに剣はない。



「石田、殿?」
「あはー、実はさ途中で軍師の旦那用ができてさ。俺様だけでいいって言ったんだけど。其れは許さないってこの人が…本当にごめん」
「…」
「噛み癖とかごめん。あと長いし。本当にごめんなさい」
「そうだな。まぁ気持ち良さげに寝ているだろう?」
「…」
「いやー本当に。禍々しい程にね!」
「と思うなら…なんだ?」
「失礼します」
「するな、触るな」
「…」
「おいっ!石田殿」
「おい、忍び」
「はいっ!」
「死にたくなければ、このまま此処にいろ!!!」
「了解しました!!!!!」
「おいっ!?佐助殿助けてくれ!!!」
「やだよ。昼から2人きりだったもん!」






無言で歩かれる。但し、羽織りを被されているのでどこに行っているのかわからない。凶王だったよな。今の私にはかわすことが出来ないなぁと思っていたら勢いよく扉を開いたらしい。恐ろしい音がしたよな、今。




からんころん





「やれ、忍び」
「連れてったけど大丈夫?」
「…何がぞ。若虎は此処でまだ励みよるか?いい加減にせねば三成が殺しにかかるぞ」
「あっはー…その。あの」
「ん?」
「昼から不寝番してた、けど」
「?!」
「自主的に」
「ま、まぁ。姫も武士よ。なんとか」
「昼過ぎまでうちの旦那の相手してた、けど。」
「…」
「黙って合掌しないで!!!」
「ぐがー!!!」

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