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変換なしの雑食夢

ran

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深墨色

「…」
「すう…」
「はぁ…」
「ん…」
「?!」
「石田、様?」
「起こしてしまいましたか?」
「すいません。寝てしまって…」
「いえ。私に合わせると姫様の体調に差し支えますので…」
「…お仕事は?」
「まだかかります。…眠れそうですか?」
「…」
「姫様?」
「ランプの炎が」
「眩しいですか?」
「キラキラ光って貴方様の御髪がすごく綺麗」
「…」
「石田様は本当に美しいですね」
「そう、ですか?」
「ええ」
「…お願いですから」
「?」
「私の忍耐を試すような事はなさらないでください」
「だって」
「私にとって姫様はただの姫ではないのです。美しく清らかで唯一無二の存在。…私のものにしてしまいたいのですから」
「?」
「姫様?」
「もう、貴方様のものでしょう?」
「そう、なのですか?」
「ええ」
「ですが…そういう事はやはり儀式の済んだ後に」
「???」
「わかっておられない分たちが悪い」
「まぁ非道い」
「姫様?」
「石田様まで私を子供扱いなさるのね。」
「まで?」
「えっと…」





そう言って姫様は素足のままベットから降りる。白い足が目の毒以外の何物でもない。きっとこの方は私の葛藤など理解してはいないだろう。自然、姫様と呼ぶ声が引きつる。大人しくベッドの中で寝ていてほしいのだが美しい髪を靡かせて私の元にかけてくる。

それが何よりも禁断的で、魅惑に満ち、愛おしくていけない。

はいと手渡された白い紙。姫様はなぜか私の手を握られる。白い小さな手。同じ人間ではないと思う位華奢なそれは少し暖かい。読んでみてと促されるのだが、その手を離す事はできない。




「半兵衛様と」
「兄様から」
「なっ?!よろしいのですか」
「ええ。…きっと」
「…っ!」
「兄様も同じようなこと書いていらっしゃるの」
「あ、の」
「石田様も私は子供のままなのですか?」
「い、え」
「良かった」
「良くないです」
「?」
「新枕の意味は?」
「淑女の嗜みとしてある程度には…」
「?!」
「石田様?」
「そう、なのですか?」
「え?ええ。」
「…」
「あ、ですが知識だけですので。経験は」
「っ!」
「寝、ます。すいません。寝ぼけてお仕事の邪魔を!」
「まっ」
「っ!」
「…」
「石田様?」
「事がなったら…」
「事?」
「はい。事がなれば、貴方様を名実ともに私のものとする、許可、を」
「!」
「半兵衛様ではありませんが…貴方様に子のなす方法を、その。御教授する許可を」
「また半兵衛が私を揶揄っているのですね」
「それは…」
「…事が何なのか。私にはわかりませんが。何年でも待ちます」
「はい」
「石田様?!わっ」
「ベッドで寝いて下さい」
「は、い」
「…」
「仕事」
「…」
「石田様?」
「姫様」
「はい!」
「どうぞ健やかに」
「その言葉」
「?」
「そっくりお返しいたします」
「くくくくく」





深墨色






「松君…のところかな?」
「配下の者です」
「拷問は楽しかったって?」
「元々右に出るものがいない方ですので。これを」
「ん。秀吉は僕が言う。」
「大谷様には別のものが。石田様には…頭は大谷様か竹中様からお伝えくださればと…」
「如何したものかな?あ。これを調べて」
「?」
「これの如何で決める。いつまでに出来る?」
「明朝までには」
「うん。出来るだけ早めにお願い。それまでは」
「自害させず、姫をお守りいたします。何より」
「三成君が閉じ込めているからね。野菜も何もかも信用のおける者からだしね…」
「はい。我々も気をつけております。」
「頼むよ」



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