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変換なしの雑食夢

ran

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銀英伝

閣下のご帰還ですと言われたのはユリアパウラを生んで、2週間だった日だった。急な遠征で出産に立ち会えなかったナイトハルトさんは映像ですら彼女の顔を見ていない。会戦の真っ只中なの為、勝利報告の際皇妃殿下に伝えて頂いたのみなのだから。忙しかったのだろう。メールも断片的だ。焦らずおかえりした時にお話ししましょうねと連絡したのが最後だったはず。多分部下の人から連絡は言っているとおもうけど

「ファータがお帰りになったわよ」と愛娘を抱きかかえる。少しむずがっているところを見るとお腹がへったらしい。そろそろ母乳の時間かと思いながら侍女にその旨を伝える。飲み始めた瞬間、バタバタと言う足音が聞こえてくる。侍女が困ったような顔をして私を見てどうすればという。タイミングの悪い人だわ、と溜息をついて外にいる憲兵の騎士にお任せしましょうと言う。


「マインシャッツ!」
「…お帰りなさい。取り敢えず落ち着いて」
「嗚呼!無事で良かった!!!」
「それはこちらの台詞です。」
「私たちのベービは?」
「今、おっぱい飲んでるわ」
「…」
「ナイトハルトさん」


ジーと見ていたのでどうしたのと尋ねると小さいと言われる。最初の台詞としては不合格といえばキラキラした顔でそばに行ってもいいですかと尋ねられるので笑ってしまう。
遠足か旅行か。とびきり楽しいことのある子供の顔のようねといえばその様なものですと返される。そうか。それはそれで嬉しいなぁ。


「髪は私似ですね。」
「目は黒いんですよ」
「見たいけど今は無理そうだ。」
「もう少ししたら大丈夫」
「ファータですよ。覚えてください」
「ふふふ」
「天使だ」
「ナイトハルトさん」
「んー?」
「本当にいい父親になれそうですね」
「そうですか?」
「ええ。」
「貴方との子供ですから」
「ふふふ」


げっぷをさせると抱いて見ますというと軍服を脱ぐ。金具とかで怪我をさせたら一大事というと。成る程。やっぱり良い父親になれそうだ。

「軽い。壊しそうだ」
「優しく」
「分かっているが、嗚呼。美人だ」
「貴方に似て優しい顔をしているわ」
「そうかな、君に似て上品な顔をしていると思うけど。」
「あらお上手ね」
「事実だよ」
「ナイトハルトさん」
「ん?」
「ありがとう」
「それはこちらの台詞です。ありがとう」


そう言いながらキスをくれるだった。




家族が増えました

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