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変換なしの雑食夢

ran

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銀英伝

「ビッテンフェルト閣下」
「お、ミュラー夫人」
「まだ違いますよ」
「来週だろ?ってどうした?」
「いや、そのですね」

柱に隠れているとビッテンフェルト閣下に見つかる。半笑いで。いやこちらにも事情がありましてと言いながら柱の向こう側を指差す。ひょこりと言わんばかりに柱の向こう側を見て剣呑な顔になる。此処は予想外。貴族の女性たちが集まって悪口を言っているのだ。誰の?勿論私の。


「なんだぁ、ありゃ?」
「いや予想してましたけど」
「そうなのか?」
「パウルさんはああいう人だから羨望と言うより珍獣を見る面持ちだったんですけど。ナイトハルトさんはああだから。礼儀正しいし人気があるから。いままでのぶんがどろっと」
「はぁ?」
「もう結構疲れてきた。」


そう言うと何故か憮然としたビッテンフェルト閣下が私の頭をガシガシと撫でてつかつかとその輪に入っていく。


「貴公らは何のつもりか!面と向かって言えぬことをこそこそ言うな!!!」

とご婦人に一喝したのだ。唖然とした。蜘蛛の子を散らすように逃げていくご婦人たちと満足そうに帰ってくるビッテンフェルト閣下。副官の方が困ったような顔をしている。


「いつもの事ですから」
「そう言えば、以前」
「先達てはお口添えありがとうございます。」
「いいえ。私は何も。でも」
「はい。困った人なのです」
「部下泣かせね。」
「悪口を面と向かって言う方ですから。ただ、あなた様の事は気にかけておいでなのでお怒りになられたんだと思います。」
「犬猿の仲って言われていたのにね。」
「閣下はそう思っておいでではないようですよ」
「?」
「珍しく芯のある強い女性だと。例の追いかけっこの後よく申しておいででしたから。」
「…」
「お疑いですか?」
「8割くらいは」
「あなたのプライスレス宣言がお気に召したようです。ただあの性格ですから。逃げられたら追いかけたくなるそうです」
「あらやだ。」
「何が嫌だ!」
「ビッテンフェルト閣下ではないですよ」


そうかと言って頭を撫でられる。くしゃくしゃと。髪がボロボロになってしまうわと言っても止めないで、よしっと大きな声で言うと腕を引っ張って連れて行かれる。


「お前もいちいち逃げるな!」
「ご婦人って苦手なの」
「そうか!私も苦手だな」
「…結婚することできるかしら?」
「誰がだ?」
「貴方が」
「…」
「何急に赤くなっているんですが」
「おまっ!もういい!!!」


そういうとナイトハルトさんの執務室に投げ込まれる。何事かと思ったのは私だけではない。ナイトハルトさんもびっくりして駆け寄ってくれる。


「しっかり守ってやれ!」



そう言っていなくなるのだ。嵐のような人だと思う。ただし人物評価は変えないといけないらしい



氷結の欠壊

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