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変換なしの雑食夢

ran

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銀英伝

失敗したなぁと思った時には遅かった。昨日水浸しになった後きちんと拭けばよかったなぁと思いつつ後の祭りで仕方がない。
無理して元帥府に来たばかりに倒れてしまった。
いや、私は悪くないぞ。あのライオン頭が悪いんだ。追いかけ回して池に落として!オーベルシュタインさんは眉ひとつ動かさず通り過ぎて行ったけど。まぁ通常運転過ぎて泣ける。ビッテンフェルト中将は全然大丈夫なのに。絶対書いてやるものか。


「寒い」


しんとした部屋でなんだか寂しい。やはり慣れ無いなぁと思いながら天井をみる。早く帰りたい。まだあそこの方がいいと思っていたらドアが開く。白い髪と黒い服。かつかつと歩く音まで規則的である。でも誰よりも何よりも落ち着くのだから不思議だ。


「だから行くなと言ったのだ」
「今日はヒルダさんのデッサンの日だったから」
「朝聞いた」
「大丈夫?」
「ではないな」
「ごめんなさい」
「寝ていろ」
「ん」
「帰る時に回収に来る」
「ん」
「もう行く」
「パウルさん」
「どうした」
「ありがとう」



そう言うとため息をついて誰にも聞こえ無い小さな声で心配をかけるなと言って頭を撫でてくれる。きっと後ろにいる部下の人には見え無いのだろう。もうよろしいのですか?という声だけ聞こえる。もう十分です。



寂しかったのに不思議だ。重くなってくるまぶたは薬のせいではなくてオーベルシュタインさんのお陰なのだろう





暗闇の中の情景

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