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変換なしの雑食夢

ran

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銀英伝

ローエングラムさん フられました





「…何がいけなかったのだ」
「全部でしょう?」
「オーベルシュタイン夫人、口がすぎ無いか?」
「私に聞いた時点でこう言われるのわかってらっしゃったでしょ?大体人のアトリエまでやってきて」
「…」
「なまじ顔が良いから。フられるなんて微塵も思わなかったんでしょ?」
「ああ」
「…」
「何だ?」
「ヒルダが可哀想。こんな人に目をつけられて」
「どういう意味だ」
「其の儘ですが?」
「大体オーベルシュタイン夫人の方がお可哀想なのでは?」
「ん?」
「ご主人はあれだしな」



そういうとイーゼル越しに閣下を見る。麗しいのだがいかんせん仕事が生きがいなのだ。頭の中には知略と呼ばれる恐ろしいまでの情報は詰まっていても女を口説き落とす情報は1グラムも入ってい無いのだろう。おいたわしい。ヒルダさん。


「きっと私が横で死んでも顔色ひとつ変え無いでしょう。わが夫は」
「だろうな」
「でも私は一回で求婚を受け入れましたけどね。」
「ぐ」
「大体フられたからって急に芸術鑑賞しても駄目でしょう。ここの人凄く疎いんだし。何よりもミッターマイヤー上級大将閣下に助言を求めたのが最大の敗因ですね。」
「何故だ?わが幕僚で随一の愛妻家ではないか」
「黄色いバラの花束持って求婚しに行った愚か者ですよ。あれは上級大将閣下が凄いのではなくてミッターマイヤー夫人の愛らしさから出てくる慈悲慈愛で持っているのですよ。ああ、また描きたいなあ」
「貴公のミッターマイヤー夫人好きには閉口するが。…花は駄目か?」
「貴方が花を贈る性格なら誰よりも似合うでしょうが。」
「なら」
「貴方が死ぬほど恋愛に疎くて女心を1μも理解でき無い人だから駄目なんですよーっと。出来た」
「ん。いい出来だ」



愛しのヒルダさんですものねと言えば真っ赤になる。この人の脳は素晴らしいけどプライベートはアウトだわ。そう思いながら乾いたら持っていきますねという。


「どうすればいい?」
「人には向き不向きがありますから。薔薇も良いですけど。素直になってみたらどうですか?」
「夫人はなんと言われたんだ」
「老犬と駄犬の世話」
「…それが良くて何故…」
「夫が花を持ってきたら、殺されるか死ぬ前でしょう。ああ、想像しただけで恐ろしい」
「それはそうだな」


きっとヒルダさんももう一押ししたらいけますよと言いながらお茶を入れる。汚い手で入れるなというので入れてやらずにいる。まぁ結局は怒るから入れるけど。


「本当に面倒くさいわ」
「煩い」
「まぁ良いですけど」
「なら言うな」
「給料上乗せしてほしいわ」
「…幾らだ」
「絵の具代」
「安い情報だな」
「私は貴方とヒルダさんには幸せになってほしいの」
「…そうか」
「貴方の妻は王妃。そのプレッシャーに打ち勝てるようにして差し上げたら?」
「!」
「やっぱり気がついてなかった」
「ご馳走になったな」
「失敗したら城立ててね」


ああと言って走っていく。キルヒアイス閣下がいたら笑っただろうなぁと思いながら微笑むヒルダさんの絵にお手柔らかにお願いしますとつげるのだった




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