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変換なしの雑食夢

ran

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銀英伝

「おい」
「?」
「行きたくなければ行かなくていい」
「うん」
「お前が何処ぞで要らぬことを聞いたら手間がかかる。」
「ああ、それは陛下にも言いましたよ。下手に聞いたらミンチにされるって」
「そうか」


そうですよと言いながら庭に水をやる。夏はいいな。トマトがいい色だわ。鉢から畑に返したときどうなるかと思ったけどなんとかなったらしい。今日はトマトのサラダだわと言えばすごい顔で見られた。


「怖いなぁ」
「諦めろ」
「何を?」
「一般的に優しい男というのをだ」


不意に後ろを振り返ると一寸の変化も無いオーベルシュタインさんがいて思わず笑う。本を手にして愛犬を撫でる姿は私が一番好きな姿かもしれない。どうしたと言わんばかりにこちらを見て本を閉じる。ホースを置いて横に座ると怪訝そうな顔をする。


「貴方は十分優しいわ」
「…」
「驚いている」
「馬鹿だバカだと思っていたが」
「失礼ね!」
「私を優しいなどというのはお前くらいだ」
「そうかもしれないけど。理由が違う」
「?」
「甘ったるい言葉を聞いて喜ぶ私を想像できます?」
「…」
「酷い顔」
「煩い」
「人には好みがあるの」
「?」
「私は貴方のがいい」
「そうか」
「私が貴方を好きだから。貴方が優しいことも知ってるし酷いことも知ってる。それを加味して結婚したのよ!」
「…」
「無理矢理結婚したと思ってたの?」
「ああ」
「貴方が怖いから?」
「ああ」
「今日はトマトのサラダ大盛りね!」
「…」
「貴方が大好きだからよ。覚えてて」
「…覚えておこう」


ふふふと笑って私は立ち上がる。


「貴方が言えない分私が言ってあげるわ」
「それは助かるな」
「良かったわね。」
「大盛りはいただけないがな」


キスしたら許してあげるわと言えば渋々ながらキスをくれる。
それで十分だと思えるのだからこれは愛情なのだと私は思うのだった


トマトのサラダ大盛

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