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変換なしの雑食夢

ran

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言えない三成 7

あれから三日三晩高熱にうなされた。5日目でようやく記憶がある。それ以前は曖昧で夢現つの境界がわからなかった。
ここはと尋ねると医者が少し笑って兄の私室の最奥である事を告げる。あの半兵衛様ですら入れない場所と言われてホッとする。小言や暴言を聞かずに済む。からりと扉が開くと兄様がいて私は笑う。



「如何だ?」
「まだ予断は許しませんがひとまず峠は越えたと」
「そうか」
「御心配おかけいたしました」
「何も考えず療養しろ」
「はい」
「…にしても」
「?」
「知恵熱とは」
「笑わないでください」
「すまん。ただな」
「?」
「いつも我の後を付いて回った妹が…もうそんな歳になったのだと驚いている」
「そりゃ…兄様!」
「すまぬな。くくく」
「もう!…ですが」
「?」
「嫌われてしまいました。」
「姫」
「彼の方の私嫌いは有名でしたもの」
「それは姫として創ろっている貴様によ」
「それは…そうかもしれません。」
「確かに奴の姫嫌いは有名だ。だが唯一興味を示した女も有名だ。」
「兄様…」
「吾を信じよ。悪い様にはせん」
「…ふふふ」
「ん?」
「悪者の台詞ですよ」
「…確かにな」










言えない三成 7







次に目が覚めた時には見舞いの品がたくさん届けられていた。驚く事にそれは半兵衛様と大谷様からで思わずたじろいでしまう。如何しろとといえば侍女が笑いながら二通の紙を手渡してくれる。一つはひねくれ者でもう一つは至極心配してくれている内容だった。やはり大谷様は優しい。急に戦が始まったため佐和山に帰った事。勝ち戦で帰る途中に私が熱で危篤な事を聞き及んだ事。痛く皆心配している事。それを書いてくれている。それだけで有難く感謝するしか無い。ただ、石田様の事は書いていなかった。無事、なのだろうか?食事をとっているのだろうか?




「姫様」
「はい」
「お熱が上がっておるようですよ」
「…かも、しれません」
「お休みくださいませ」
「まだ治らないかしら?」
「十分にお休み下さらないと拗らせてしまいますよ」
「はい」










夢を見た。畑の夢だ。


目を覚まして、物凄く不安になる。
作物が枯れてしまっているかもしれない。いや、畝ごと取り壊されているかもしれない。





「誰も居ないわね」





ふらつく足取りで私は部屋を出て行くのだった

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