忍者ブログ
変換なしの雑食夢

ran

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

落乱 雑渡

「…」
「ん…」
「…」
「あ、こがし」
「…」
「あいたたたた。ものぶつけないでください。」
「んー…」
「…」
(ああ。そう言うことか)
「姫様ならまだ起きませんよ。さっきお休みになられたばかりですから。」
「…そう」
「っざっとしゃん!」
「っ」
「ありゃ?」
「尊奈門…」
「いや、いつもなら。」
「…」
「姫?」
「…」
「っ」
「尊ちゃん、雑渡さんが目を覚ましてる!」
(困惑してる。あの小頭が狼狽えてる。)
「姫」
「良かった」
「っ」
「…ほんとに、良かっ、た」



そう言うと姫様は見た事のない程の笑みを浮かべて再び小頭の横に眠りにつく。電池が切れたみたいですといえば苦笑される。
小頭と姫様か仲良い理由を私は知らない。山本さん曰く、初めての任務が産まれたばかりの姫の護衛だっただけでは無いだろうと言葉を含ませていたけど。身分の差さえなければとてもお似合いな二人だとおもうのに。


「体」
「動かし辛いね」
「組頭は養生するようにと。」
「うん。」
「ありがとうございます」
「ん?」
「父上のこと」
「いや、そう言えば」
「?」
「縁談」
「破談になりました」
「やった!」


嘘でも悲しんでくださいと言えば好みでは無いとのこと。
本当に自由人だ。


「で、」
「はい?」
「なんで」
「姫様自らの意思です」
「殿は?」
「お許しですよ」
「…あいも変わらず姫には甘いなぁ」
「姫様の縁談の話も立ち消えてしまいましたから。本当に後継」
「尊奈門」
「…すいません」
「いやいいけど。それより」
「?」
「立ち消えって?」
(うわ、マジキレしてる?!)
「どういう事?」
「と、殿が面白く無いと」
「殿が?」
「何より、姫様が腰抜けは好かぬと。先の戦いで何の手柄も上げず城の奥で居たらしく」
「…そう」
「何より、殿の差配を姫様がお当てになって。一層のこと後継を姫様に」
「わかった」
「小頭?」
「早く現場に戻ら無いとね。」
(ああ、色々悪巧みを考えていらっしゃるのだろうなぁ)




螢火



「毒見役をしていたのですか?」
「雑渡さんもしてくれたでしょ?」
「…」
「ほら諦めて」
「はぁ」
「ため息ついて如何したの?」
「早く現場に戻ら無いとと考えていただけです」
「うん。早く良くなってね」
「はぁ」

拍手

PR