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変換なしの雑食夢

ran

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萩と鹿 3

「縁組?」
「左様」
「…末の妹はまだ髪を上げておりませんよ?」
「あれは好かぬなぁ。根性が悪い」
「6つの子に何をおっしゃいますか?」
「ひひひ。3つ子の魂という故なぁ。」
「では一体誰の?」
「主よ」
「は?」
「主と三成の婚儀が纏った故」
「何をとち狂ったのですか?吉継さん」
「いや何。面白そうとなぁ」
「私は雨竜家を」
「主の母上からのお達しよ」
「?!」
「あれも中々の人でなし故。早う見切られよ」
「元服が決まったのですか?一体いつ?!」
「ひひひ。また主だけ蚊帳の外よの。」
「吉継さん?」
「良い加減雨竜の母上には嫌気が来ておる。己が男児が可愛いのもわかるが…主に対する其れは実の親子の其れとは大きく違う。ぬしも、我の元へ来やしゃれ。何悪いことはせぬよ。ぬしを慕う部下もこちらに来られる様にしておるしなぁ。牟堂は早々に此方に来りゃる」
「牟堂は私の側近でしたから…そうですか。あの偏屈な老人が何の理由もなくそちらに行くはずはありませんから」
「主は今まで通り、抱き割の萩を掲げて戦さ場に出でもらう」
「?!」
「此れは賢人と我の考えよ。」
「石田様は何と?」
「主が好かぬのなら戦さ場に出ずに良いと。賢人に掛け合うという」
「其れは」
「?」
「私を見張るためですか?」
「ひ、ひひひ」
「?」
「其れがなぁ。主が戦さ場で野宿するのが気にくわんらしい」
「は?」
「強さはわかっておるが病はわからんと。急に主が風邪をひいたらと…ひっひひひ!」
「笑い声混じりで言わないでください」
「主の好きにすれば良いとは言うがな。ああ見えて優しい男故」
「…そう、かもしれませんね」
「?」
「あの方は純粋で潔癖で…真心を持って尽くさねばなりませんね」
「子供の様な男よ。興味の有無で態度が変わるのはいただけぬがな」
「ふふふ」
「後で三成も寄ると言っておったわ。よっく話しゃれ」
「はい」





萩と鹿 3






障子の前で躊躇する。後悔はないが、どうすれば良いのか考えが纏まりはしない。彼女にとってこの申し出は否なのか?そう聞いた刑部はいつも通り笑ってきかしゃれというのみだ。




「石田様」
「牟堂殿か?」
「主は中におりますよ?」
「そう、か」
「主!」
「何ですか?牟堂…石田様?」
「今、良いか?」
「え?はい。」
「…」
「どうぞ、中に」
「ああ」
「…」
「その、だ」
「?」
「…」
「…」
「萩も!散ってしまったな」
「?!」
「いや、まだだいぶ残っているが」
「っ」
「?」
「いえ、申し訳ございません」
「…笑うか?」
「本当に失礼を…ですが」
「何だ?」
「以前なら歯牙にも…況してや、戦女も廓女も買わない、石田様が」
「そういう不純なものは好かん」
「そうなのですか?てっきり私は」
「てっきりなんだ?」
「心に決めた方がいらっしゃるのかと」
「いる…其れは秀吉様だ。お前も一緒だろう?」
「忠誠をお誓いするのはそうですが…そうではなく」
「色恋など興味はない」
「?」
「いや、なかった。だが…そ、のだ」
「だが?」
「此処で。そこで寝起きたお前を見たときから、そのだ。何と言えば良い?愛しい…か?」
「私に聞かれましても」
「私も持て余しているのだ。こんな感情私は知らんからな」
「…」
「母御の話は聞いた。一度会ったが…お前に言うべきではないが。お前を蔑ろにしすぎだ。秀吉様の一兵卒として十分すぎるお前に対する礼がない!腹立たしいことこの上ない、が。其れでもお前の母御だ。好きにすれば良い。縁を繋いだままでも否でも。私は構わん。」
「…はい」
「嫁入り道具は無いとほざいて…いや言っていたが。心配するな。刑部と牟堂殿が用意した。少し足りぬかもしれんが…不自由は無いはずだ。もし何かあったら言ってくれ。私がすぐ用意させる。着のみ」
「?」
「…着の身着のまま着てくれればいい。滞りなく私が調える。いや、刑部と牟堂が、か?…いや、私が!」
「石田様?」
「何だ?」
「立ち話で宜しいのですか?」
「?」
「…」
「…」
「!?」
「っ」
「わ、笑うな!急いで要件をだな!」
「いえ、だって」
「だって何だ!」
「私の知っている石田様はもっと…恐ろしい方なのに」
「?!」
「其れ、が」
「お、い」
「?」
「私は、そのだ。…恐ろしいか?」
「はい…ですけど最近は」
「?」
「お優しい方だと」
「?!」
「石田様」
「なっんだ!」
「私は普通の女子の様に仕えることは難しいですし、何より、戦さ場に立つのを止める事は不可能でございます」
「ああ」
「其れでも良いと言ってくださるのなら。…喜んで私初めて家臣共々石田様のお役に立ちとうございます」
「…」
「正側何方かわかりませんが」
「正室に決まっている!」
「なら、もし他の方を貰うのでしたら、気兼ねなく。」
「?!」
「私の様な無作法ものより」
「バカか貴様は!!!!」
「?」
「私は女に興味は無い。いや、秀吉様と半兵衛様、刑部以外は興味が無い!だが、貴様は」
「私は?」
「守りたいと思ったのだ」
「?!」
「女など面倒だ!だが、貴様は…」
「あ、の」
「側にいてほしい」
「!」
「っ!すまん!わ、私の気持ちは以上だ!!!無理意地はせんから良く」
「ふ、ふふ」
「?」
「もし、秀吉様のお許しが頂けるのでしたら」
「!」
「貞心と真心を持ってあなた様に御尽くしいたします」
「ほ、んとうか?」
「はい」
「っ!」
「(顔真っ赤)」
「いや、其れよりだ」
「?」
「…私はこういう性格だ。気の利いた言葉も何もかもかけてやれん」
「!」
「何か不服があれば、直ぐに行ってくれ。…大切にする」
「…っ!」
「如何した?」
「い、え。石田様が余りにも」
「余りにも?」
「御可愛いので…」
「可愛い?!」
「だって!」
「カカカカが可愛いのは!お前の方だ!!!!」
「へ?!」
「や、やる!婚儀までは思った以上に早いからな!へへへへへ部屋は此処を寝所にする!私の部屋は北面だから彼方を執務室にするからな!」
「はい」

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