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変換なしの雑食夢

ran

秘密を抱える三成8

「あら〜今日もか」
「やれ、三成は?」
「あれから一週間ずーっと籠ってますよ」
「左様か」
「ご飯食べてますかね〜」
「心配か?」
「…」
「?」
「若干?」
「本に可愛くない」
「いや〜三成様に言わせれば私の心配何て何の役にも立たないそうですし」
「そうとも、言えんがな」
「?」
「あの飴菓子は主が作ったのか?」
「え?そうですよ」
「あれは食べておる…が如何せん」
「三成様!!!食べてないんですか?!」
「や、やれ!戸をそう叩くな」
「食べないとダメでしょう!」




そう言ってばんばん戸を叩くと中から何か投げつけられる。あいつ!何割やがった!と言えば主に言う言葉ではないと刑部様に言われる。だけれども腹立つし、心配だしで、戸を思いっきり叩いてやる。…手が痛い




「五月蝿い」
「痛い!!!あー!!!もー!!!叩きすぎた!!!三成様の性ですよ!!!」
「な?!」
「基本、干渉しませんよ!でもね!食べるのは食べてください!」
「…嫌だ」
「でっかい子供みたいな台詞を言うな!!!人は食べないと死んで仕舞うんですよ!」
「…」
「もし、三成様になんかあったら!また宿無しになっちゃう!!!」
「貴様、言うに事欠いて!」
「何より!」
「?」
「こんな楽しい世界が終わっちゃうじゃないですか!」
「っ」
「…私みたいな器量良しは引く手数多で狒々爺のとこに行く羽目になっちゃうんですよ〜」
「…何が器量良しだ」
「三成様!?座ってて下さい!」
「黙れ左近…おい」
「うざ左近様は傍に…いやいいんですよ。趣味は人それぞれ」
「一々そこに結びつけるな」
「左近、三成は食したか?」
「ダメっすねー。」
「やれ、主は三成が為なら何でも出来るか?」
「刑部!」
「命に関わる事故、」
「食べさせるということですか?」
「まぁなぁ」
「やめ、ろ!」
「致し方ない。左近」
「ですけど」
「開けて!開けて下さい!」
「入るな!」





叫び声が聞こえた途端、部屋の扉があっけなく開かれる。私は転がるように部屋に入っていくと生白い顔をした三成様がベットの上に座っていた。
急いで駆けつけると怒りでもない…ただ、悲しそうな顔をして何故来たと言う。




「馬鹿ですか?!」
「五月蝿い」
「死にかけてるのに、食べないって!」
「貴様の菓子は食べた」
「いくらでも…作ってあげますから」
「…泣くな」
「お願いだから死なないで」
「っ」
「三成よ。それではいかぬことをいわしゃれ」
「え…」
「刑部!」
「主が米を食み、野菜を食み、獣を食む様に、三成も食す」
「やめろ!」
「何ですか!私に用意できるのなら」
「我らは人を食す」
「…は?」
「我らは人ではない故な」
「…吸血鬼?」
「人はそう呼ぶなぁ」
「俺は狼男って言われる」
「…やめてくれ」
「三成様…」
「私は、お前と同じものを食べられない。剰え、同じ時を生きることができない。お前は人で私は異形のものだ。」
「…」
「あの方の為、此の姿になったことは後悔はない…のにだ。お前が、」
「三成様」
「そんなにも私に笑うから、私は。人に」
「それは不可能よ。それは何よりも誰よりも主が知っているはずだ」
「だがっ?!何をする!」
「てめっ!降りろ!」
「三成様の馬鹿!」
「馬乗りよの…ん?」
「私は誰よりも!何よりも!あなたが大切だって言ったでしょ!」
「だから、私も」
「あなたが泣くのなら傍にいてあげる!貴方が困ったのなら助けてあげる」
「左近!止めよ!!!」
「何を…する気だ?」
「命だってあげるから」
「!!!」
「私を食べて元気になって」








秘密を抱える三成 8


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