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変換なしの雑食夢

ran

秘密を抱える三成 9

ぱちりと目を覚ましたら思いの外豪華なベッドで寝さされていた。天国というのは思いの外好条件なのかもしれない。
ただ、切った腕が痛い。切った後思いっきり口の中に突っ込んだから思いの外痛い。痛いのが無くなればいいのに。此処は減点だ。と馬鹿なことを考えていると扉の開く音がする。顔を上げると少し怒った様な。それでいて嬉しそうな大谷様が入ってくる。



「やれ起きたか?」
「あ〜…」
「生きておる。妙な顔をするではない」
「此処は?」
「ん?」
「何処ですか?」
「三成様の部屋の傍部屋よ。そこを開けるといつもの部屋故安心致せ」
「三成様は?」
「身体は戻ったが…自己嫌悪の塊よ」
「はぁ」
「まさかいきなり主人の腹上で馬乗りになって、手を切って無理やり口に押し込めるとは思いもせぬよ。傷は深い故縫っておいた。…一つ聞きたい」
「?」
「同情か?」
「…そう簡単なら良かったんですけど」
「左様か」
「大体、痛いのは嫌いなんですよ〜」
「の様だ」
「三成様は?」
「横にいる」
「…」
「急に起きしゃるな」
「?!うわっ!」
「言わぬことはない。血が足りぬでな。盛大にこけたなぁ」
「いたー!あっ傷!!!」
「開いてはおらぬ様よ…ん?」
「どうし、た?!」
「三成様!」
「いや…その。だ」
「立てない!」
「…?」
「立てない!!!」
「あ、ああ」
「…」
「だ、抱きつくな!」
「元気になってる」
「…」
「ふへへ。」
「笑うところか!」
「嬉しいですもん。」
「お前は」
「?」
「私が怖くないのか?」
「?」
「やれ三成よ。此れは阿呆よ。はっきり言わぬと伝わるまい」
「大谷様?!酷い!」
「…私はお前の血を吸った」
「そうですね〜」
「…」
「?」
「…」
「???????」
「…阿呆だと思っていたが」
「何さらっと蔑んでるんですか!」
「普通は恐ろしい話よのと言いたいのだろう。主とて命を落としかけたのだぞ」
「???????」
「阿呆を超えたか」
「大谷様!いや、だって。私が咬ましたんですけど」
「そうよの」
「…三成様」
「…」
「馬鹿ですねぇ〜」
「貴様に言われたくない!」
「私はあなたのメイドでしょ?それに。どんな三成様でも私の主人だって言ってあげますよ」
「…」
「ね〜」
「馬鹿、もの」
「ほら〜泣かない!」
「…五月蝿い」
「座らないでくださいよ〜ほら、大谷様がニヤニヤしてる!」
「はてさて。我は空気か置物と思いなしゃれ」
「…すごい存在感のある…まぁ良いや。ほら〜泣かないで。三成様」
「…」
「お腹すいたらまたあげますから」
「は?!」
「?」
「…貴様、本気で死ぬ気か!」
「いえ別に。え?!駄目なの」
「ひひひ。」
「人に戻りたいんですか?」
「…私はこのままだ」
「?」
「死ぬことは無い。あの方がいる限りは。だから1000年以上このままだ。」
「長生きですね〜」
「だがお前は朽ちて死ぬ」
「まぁ、そうですね」
「それが辛くて堪らない」
「?!」
「…」
「三成様は本当に私のこと好きですね〜」
「ああ」
「…」
「貴様は、」
「え?」
「貴様は違うのか?」
「…ふへへ。」
「笑うな」
「大好き」
「!」
「あなたが飽きるまでそばに居てあげますから泣かないでくださいよ〜」
「飽きることは無い!」
「も〜!!!男前なんだから!」
「…もう良いか?」
「あ、どーぞどーぞ」
「主は人になれぬが、主は我らの仲間になれる」
「?!」
「じゃ!それで」
「おい貴様!」
「えー?嫌ですか?」
「嫌、では無いが」
「ならそれで」
「では初夜の用意がいようなぁ」
「…は?」
「…」
「へ?」
「きちんと理解してからうんといえ」
「ひひひ。太閤も賢人も喜ばれようなぁ。」
「え!!?!」






秘密を抱える三成 9







「わー…逃げ場無い」
「当たり前だ。刑部は言質を獲ったら行動できる様に支度してある。」
「出来る男って感じですもんね!にしても…その」
「交わりが重要なわけでは無い。秀吉様にまず、許可を頂き、その後にだ」
「秀吉様?」
「夫婦の契りを結んで、お前は夜の女王に」
「秀吉様って誰ですか?」
「なる。それは夜の王である私の妻」
「ねーねー」
「聞け!」
「秀吉様が気になる!」
「敬う対象だ!敬い尊び尽くせ!」
「無理!」
「何故だ!」
「私の主人は三成様だけだもん」
「…」
「?」
「私、だけか?」
「適当に敬い尽くすのは三成様だけですよ」
「…最初の方は聞かなかったことにする。」
「三成様の主人なんですね〜」
「簡単に言えばそうだ。…私は闇が専門だ。他にも仲間はいる。そのうち会うだろう」
「へー」
「そ、の時は」
「噛んでますよ」
「貴様は私の妻だ」
「無学ですよその上貧乳」
「…なんだそれは」
「うざ左近様に言われた」
「…」
「?」
「後で斬首して置くとしてだ」
「わー…」
「無学無教養は追々…(無理やり矯正されて)なおるだろう」
「今大事な言葉隠しませんでしたか?!」
「貧乳は知らん!」
「五月蝿いです!まぁ、今まで散々容姿に関しては蔑まれましたけど!」
「だが、お前は良いのか?」
「?」
「私の妻に」
「なりますよ」
「強要はしていない」
「知ってますよ〜。三成様優しいもん」
「…」
「ふつ、ふつつつ?」
「不束か?」
「そう!それ!!!フツツカモノデスガよろしくお願いします」
「片言だな」

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