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変換なしの雑食夢

ran

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死屍累々 15

(三成様…寝たかなぁ)
(…)




夜回りをしているといつもは閉まっている三成様の部屋の障子が半分閉まっていて珍しく寝たのかなと思ったのがことの始まりだった。でも蝋燭ついてるし…そっと障子の隙間から中を覗くと白い影が見える。ん?三成様また寝なかったのかよと思いつつもう一度目を凝らして中を見ると三成様は珍しく机で寝ている。ので、白い影は何なのか?!



(まさ、か?!お化け?!!!にしては怖くねぇ?嫌々、怖いって!ん?!何で三成様の羽織をかけるんだよ??)
「…」
(ば、バケモンだろうと何だろうと!三成様は俺が…)
「?!」
(!)
「…」
(わらっ?!)
「…」
(消えっ?!ぎゃゃゃゃゃ!!!!!)









「というわけなんすよ!」
「…」
「刑部さん!!!」
「我とて知らぬわ。…にしても、祟られたなぁ、左近」
「何で?!!!なんで俺?!!!」
「ひひひっ!哀れ哀れ」
「やややややややややややややめてくださいよ!マジで冗談になってねぇって!」
「祟られているのか?」
「三成様まで!」
「左近。落ち着け。なぜ貴様が祟られる?」
「そっすよね!ほら、刑部さん!!!」
「祟られているのは私だろう…」
「三成様?!」
「奥が恨めしくてたたってきたのだろう?」
「はてさて、何故そうなりよる?」
「当たり前だ。私のせいで苦しんで…」
「やっぱ!供養したほうがいいっすよ!奥方様は優しいから許してくれますって!!!」
「構わん。このままでいい」
「三成様ぁ!!!」
「早々に奥にあって詫びてやれる。もう一度、彼の顔が見えるのならそれにこしたことはない」
「!」
「供養はそれから…」
「だが、ニヤリと笑ったのよの?」
「そっす!それ見て俺気絶したんっすから」
「ニヤリとでもあの奥方が笑うか?」
「…そういえば」
「五島の方やもしれぬなぁ。よく、主と肌を交わしてた故悋気や情念は業が深かろう」
「ひっ!?五島って奴も?!いつの間にかいなくなってたけど」
「主が虫の息まで痛めつけたのよなぁ」
「あれの讒言に乗った私が一番悪いがあれも同罪だ」
「あれより、我も知らぬ、知らぬ」
「なら、あれは…」
「第一笑わぬよなぁ」
「三成様…」
「一度、偽りの中であれも笑みを見たが…そういう類のものではなかった。…刑部、目障りだ。どうにかしろ」
「あいわかった」
「お、俺は?!」
「祟られぬようになぁ」
「ひぃぃぃぃぃ!!!」








死屍累々 15







「あれから出て来ないところを見ると…ひひひ」
「っち!」
「まぁなぁ。奥方は祟るような性格とは違う故」
「あの女は」
「ん?奥方か?」
「五島だ」
「ああ。如何した?」
「あれは寝ている私に羽織をかけるようなおんなでは無い」
「主の女子を見る眼は本に無いなぁ」
「…」
「故に奥方かもしれんと…捨てきれなんだか」
「だが違うようだな…」

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