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変換なしの雑食夢

ran

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basara 片倉

からりと襖を開けると彼女がいた。ただ静かに庭を眺めては日がな過ごしている様は未だかつて見たことがなく、居た堪れない。不意に視線をこちらを見ると視線が絡んだようで決して交わることがない。


自分と彼女の様だと思う。


「誰?」
「俺だ。」
「片倉さん?」
「目は如何だ?」
「お医者に聞いて。」
「お前さんに聞いた方が早いからな。」
「まだ見えない。」


そうかと言えばくつりと笑う。
城内でも上位の使い手。馬を走らせれば右に出る者はなしのこいつが原因不明で目を患って数カ月。良くならず、かえって悪くなるそれはこいつの表情まで暗くする。



「おい」
「ん?」
「見えてねぇのか?」
「ええ」
「おい」
「な…っん!?」
「見えるか?」
「せせせせ接吻なんてしないで!」



見えてねぇけど俺の顔は忘れてねぇだろと言えば接吻する仲ではない!と叫ばれる。


「いや、な」
「見えてたら引っ叩いてやったのに!」
「言いにくくしやがって」
「何が!」
「目が見えなくなったからじゃねぇ。同情でもなんでもねぇ」
「はぁ?」
「俺のところに来い」
「…頭湧いた?」



随分前から言いたかったことだと言えば絶句される。



「テメェも好きだろ?」
「…」
「沈黙する分可愛いな」
「馬鹿」
「如何する?」



私で良いのなんて馬鹿なことをいうものだから当たり前だと言って彼女を抱きしめるのだった




ある2人の話

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