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変換なしの雑食夢

ran

好みではない夫の三成1

「…」
「…」
「…」
「…」
「…やれ、奥方」
「?」
「怒って」
「怒ったほうが良いですか?」
「いや、なぁ」
「いちいち怒りませんよ。馬鹿らしい」
「左様か」
「淡白そうに見えて。殿方とは見た目では判断できませんね」
「いやぁ、なぁ」
「?」
「主が来てもやめぬとは」
「大谷様。」
「?」
「考えるだけ無駄でございますよ。普通、恥ずかしがったりするものでございましょ?…殿方は違うのですか?」
「違わぬなあ。」
「普通や一般的何て言葉には踊らせられませんよ。ですけど、話があると言われ尋ねると遊び女を抱いていらっしゃって。退室しようとすれば話があると言っただろうと叫ばれて。挙げ句の果てにはそのままお話をされる。…複数相手にしながらです」
「本になぁ。我些かひいた」
「漁色家」
「んー…そうではなかったがなぁ」
「私が正室に上がったから心労が溜まったのでしょうね」
「…」
「何ですか?」
「冷え切っておるなぁ」
「ええ」
「不幸よフコウ。主の上に不幸の凶星が燦ざめくか」
「?」
「何よ?」
「私は貴方様が思っている程不幸ではありませんよ」
「は?」
「この世で一番平和な城におりますから」
「まぁなぁ。佐和山には行かぬと聞いたが?」
「彼方には側室殿がおりますでしょ?義兄上様が来なくて結構と。肩身の狭い話ですよ。」
「左様か」
「何より、私は大阪が良いのでございます」
「また何故。主は城下にも行かぬのになぁ」
「太閤殿下のお姿を拝し奉れば良いのです」




「…似た者夫婦よな」
「違いますよ。私の好みなのです」
「…………は?」
「ガチムキ…最高ではありませんか。」
「いや、またしゃれ。」
「?」
「主は性的に太閤を見ておると?」
「あの人とは違います。観賞対象としてです。まぁ、私が殿下の子を孕んだとしても気にしないどころか喜ぶのでは?」
「否定できぬのが悲しいなぁ」
「徳川様も素敵ですし、黒田様や立花様の素敵です」
「三成とは正反対よな」
「嫁げと言われましたから嫁ぎましたけども。彼方は彼方で言い分がありましょうが私としては好みではないところの話ではありませんよ。外観も中身も」
「…」
「あ、大谷様は良きお茶飲み仲間として大好きですよ」
「左様か。…のましゃれ」
「ありがとうございます」







好みではない夫の三成









「あ」
「?」
「殿様の声が近づいて…」
「また徳川と追いかけっこか」
「少し席を離れます」
「どこにいかしゃる」
「漁色家の一面を見ましたから…顔を見たくないです」
「恥ずかしいか?」
「いえ、気持ちが悪い」
「…」
「ではまた」





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