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変換なしの雑食夢

ran

大谷兄妹と三成と私 2

「ただいま帰った」
「お、おかえり〜。早かったね」
「二人は如何だ?」
「春ちゃんはもう大丈夫。明後日から幼稚園。」
「そうか。…刑部は?」
「んー…年、かな?」
「聞こえておるわ」
「あはー。熱が下がりきらないのよ。」
「土産だ」
「わー!何々?」
「羊羹だ。それなら食べられるだろう」
「三成兄様、お帰りなさい」
「良かったな」
「はい」
「羊羹のお土産」
「わー!ありがとうございます」
「頑張った褒美だ」
「ふふふ」
「可愛い…」
「同じ紅一点なのになぁ」
「それ会うたびに元就兄に言われるわ。良いのよ。私は別に。」
「左様か?」
「左様ですー。早く服着替えておいでよ。夕食にしよう」
「ああ」
「はーい」




食卓を囲むものの年季の入った卓袱台には三成さんと春ちゃんが。私は大谷さんの横で介助しながらつついている。部屋は一緒だから寂しくないね!と言う春ちゃんを目の保養にしながら。マジ、半端なく可愛い。
癒されるわぁ〜と言いながら大谷さんを見るとゴミを見る様な目付きだった。





「ゴミを見る様に見ないでくださいよ」
「はてさて」
「わたしんちの惨状知ってるでしょ?」
「まぁなぁ。」
「ここん地に住みたい。」
「ひひひ、住みゃればよかろう?」
「は?」
「三成も就職してなぁ。我とて連載が増える。家事をしてくりゃれば助かる」
「住み込み?!家政婦?!」
「やれ叫ばしゃるな。今回の一件で春に一番苦労をかけたからなぁ。何が欲しいと聞けば主とのこと。」
「春ちゃん!」
「秋お姉ちゃんもう帰っちゃうんでしょ?…なかなか会えなくなるんでしょ?」
「ここに住み着く!」
「おい」
「三成兄様は反対?」
「…別段どちらでも良いが。良いのか?長曾我部が五月蝿いだろう」
「いやー…まぁ聞いてみるわ」
「ひひひ。」
「もしもし〜。ん、そう。それがさ。春ちゃんがここに住んでって。え?そうなのよ。うんうん。だってうちの愚弟は来月から寮に入るじゃん。にーちゃんも彼女さんと籍入れるんでしょう?小姑いたら嫌じゃん。えー…吉良兄?ダメって言ったら死ぬって言って。うん。そう。面倒!はいはい。結婚?ないない。私結婚願望ないし。誰が貰ってくれんのよ。そーそー。多分殺れると思うよ。ふふふ。え?家政婦みたいなの。そう見たってやつ。雇い主は?大谷さんかな?代わるの?まだ熱あるから程々にね。…大谷さん」
「あいあい」
「帰らなくて良いの?」
「うーん。吉継兄様次第」
「ぐほっ?!」
「わー!噎せた!!大丈夫?」
「はてさて…ひひひ。」
「大丈夫かな?」
「長曾我部がうんと言うのか?」
「いやー」
「「?」」
「にーちゃん結婚するのよ」
「ああ。」
「店手伝ってくれる上、小姑付きって…ねぇ。良い人でさー。楽しみって言ってくれるんだけど申し訳なくて。弟どもは寮に行くから私は吉良兄のとこ転がりこもうかと思ってて。」
「ああ」
「でもあっちにも彼女さんいるし。仕事探して…思った矢先だから逆にありがたいです」
「秋お姉ちゃんがうちのお姉ちゃんになる!」
「それは…まぁ良いか」





長男、大谷さん次男、三成さん。長女、私。次女春ちゃんね。といえばすごく喜んでくれるからまぁいいか。



「ほれ」
「電話終わりました?」
「号泣しておったわ」
「え…」
「ドン引きしてやるな。あれとて吉良殿と変わらぬ程度のシスコン故」
「私を嫁にしたけりゃ俺らの屍を超えてからにしろって言ってたわ」
「春もなぁ。」
「私を倒してからにしてくださいよ!」
「…なぜ私を見る?」
「若紫になんてさせませんからね!」
「…馬鹿女が」
「さてと。とうとう…うちの子になりゃれたか」
「え?!なっちゃ駄目だった?」
「粥」
「はい」
「よろしゅうな」
「!」
「秋お姉ちゃん!」
「春…少し落ち着け」
「宜しくお願い致します」
「ひひひ」







大谷兄妹と三成と私 2







「おはようございまーす」
「…ついに誘拐でもしたの?」
「んにゃ。家政婦の三田ですぅ」
「大谷の旦那も切羽詰まってたんだろうね…おはよう春ちゃん」
「おはようございます、さすけせんせい」
「今日はいつもより可愛いね」
「秋お姉ちゃんがしてくれたの!」
「要項見てだから違反はないと思うけど」
「大丈夫だよ。あーそうそう。大谷の旦那たちに言ってる?」
「…」
「何?如何したの?」
「発表会の衣装なんだけどね」
「任せて。得意」
「本当?!」
「ねー、佐助」
「それは保障するよ。プリント渡すよ」
「ありがとう。春ちゃん、帰りに布見に行こうね」
「はい!」
「マジ天使!」
「行ってきまーす」
「はぁ。可愛すぎ。怪我させたら潰すからね」
「大丈夫でしょ?めちゃモテるし」
「そりゃね。…でもやっぱり気を使ってんだね」
「今まではなんとか出来てたんだけど。今年は衣装凝ってる人多くてね。助かったよ。既製品だと浮くからさ」
「そういう意味でにーちゃんは偉大だったわ」
「ま、ね」
「プリントありがとう。これから宜しくね」
「はいはいっと」
「…悪い虫ついたら…」
「大丈夫。うちの旦那と独眼竜の旦那だから」
「片倉さんとこか…マー君、この間まで私をお嫁さんにするって言ってたのに!」
「そりゃ、ね」
「きー!」

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