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変換なしの雑食夢

ran

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初恋の三成 1

「赤揃え…武田か?」
「ん?…のようよの。今、演武の最中か。」
「遅くなった。急ぐか」
「主にしては珍しいよの」
「?」
「他家の軍事演武を見るとは」
「秀吉様の一兵がどれだけの力量があるか。知っておく必要がある」
「…其処は主らしいなぁ」
「行くぞ、刑部」
「あいあい」





急いで秀吉様と半兵衛様の前に額付き遅参の許しをこう。
すると周りが騒がしくなるので視線を向ける。





「何だ…あれは?」
「ふふふ。武田の騎馬武者の一人だよ」
「にしてはずいぶんと童よの。」
「真田の片割をしているのか?…弓か」
「忍びはおらぬ時はおらぬ故…ひひひ。にしても」
「いい腕だよ。ね、秀吉」
「…」
「後で話してみたいな。」
「おゝ、鞍に乗りよったなぁ。まるで曲芸よ」
「だが」
「ひひひ。ただの道化ではあるまいに」
「ふん」
「よく見て使えるか否か…確かめしゃれ」
「ふふふ。彼女、まだ16だってね」
「は?」
「あゝ、女子か。ようよう合点がいった」
「幸村君の奥方かな?」
「あの男がか?ひひひ、無いない」
「まぁ何はともあれ。強ければ男も女もないさ。後で、謁見室に…君たちも来る?」
「ひひひ」
「悪趣味な事考えてない?」
「はてさて。何の事か」
「おい」
「おお、終わったか?如何よ、三成」
「悪くはない…」
「では参るか」
「?」
「三成君」
「はい、半兵衛様」
「よく見ておいで」
「?」
「いいね」
「はい」
「さて、行こうゆこう」
「待て、刑部」
「…行ってしまったね」
「半兵衛」
「いや、ね。意外とお嫁さん候補にいいかなぁと」
「…先日雑賀に仕掛けられたのを忘れたか?」
「だってさ。浮いた話もないんだもの。僕が見つけないと!」
「(三成が絡むと母のようよ)」
「何だい?」
「何でもない」







三成の初恋







「真田幸村」
「石田殿!」
「ひひひ」
「大谷殿も!見てくださいましたか?」
「…甲斐武田の騎馬隊を見せてもらった」
「左様でござったか。此れからは同盟国として共に精進していきましょうぞ!」
「相も変わらずよ…とはいえ」
「如何いたしましたか?大谷殿?」
「主の相棒は忍びではなかったか?」
「佐助でござるか?如何にもそうでござる」
「今日は違うようよ」
「ああ。あれは拙者達の妹分でござる。そう言えば、まだ紹介しておりませなんだ!少し待たれよ」
「あいあい」
「刑部」
「ひひひ。主も少し興味があろう」
「…ふん」
「ひひひ」
「お待たせ…如何いしたましたか?」
「何でもない!…それか」
「はい。若輩者でござるが弓の腕前は日の本一と言われております」
「ひひひ。姫が怒りしゃるか?まぁいい」
「鶴姫殿、でございますか?弓の名手とか。一度手合わせしてみろ!」
「兄様ぁ〜」
「しゃんと致せ!」
「はい。」
「先と随分と違うなぁ。名は何と?」
「雪と言います」
「申しますだ!」
「痛ぁ〜い。幸村兄様痛いです」
「いつまでも童のように話すからだ!申し訳ござらん。見ての通りの娘で、お許し下され」
「あいあい。して雪殿」
「殿なんて!そんな一兵卒に畏れ多いです。呼び捨てて下さいませ」
「ひひひ。では雪。主は真田の嫁御か何かか?」
「「え?」」
「ちょっとー!!!大谷の旦那!俺様のいない所で何恐ろしい事言ってんの?!」
「猿飛」
「石田の旦那も久し振り!信濃の荷物が届かなくてさ。もう嫌になっちゃう」
「相も変わらず酷使されておるなぁ」
「給料分きっちりと働いてもらいまする」
「荷物運びは忍びの仕事か?」
「はてさて」
「佐助兄様ご苦労様です」
「雪ちゃんも。変な事しなかった?」
「多分しておりません」
「大体はしておらぬ」
「ならいいけど。…この二人、小さい時からの馴染みでさ。そんな関係じゃないよ。」
「なれば主のか?」
「えー…やだ、それ」
「某もでござる」
「何故?」
「おしめまで代えてんだよー。なんかさ、妹と娘の間?みたいで…そういうの気持ち悪い」
「某も…怒るな、雪」
「気持ち悪いはひどいです。」
「そうか?」
「?」
「どうしたの石田の旦那」
「騎馬姿や弓の姿は私が見ても無駄がなく美しいと思ったが」
「「?!」」
「ひひひ。」
「如何した?」
「?!」
「顔が赤い」
「?!」
「…このような御仁であったか?」
「都会は怖い」

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