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変換なしの雑食夢

ran

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酔っ払いの三成

「姫様は私の大事な方だ!」
「三成。其れを伝えなくてはダメだと言っているのだ」
「貴様に言われる謂れは無い!!」


廊下を歩いていると三成と家康の叫び声が聞こえる。所々呂律が回っていないところを見ると酔っているのだろうか…家康なら兎も角三成まで?有り得ない。
ついっと吉継の輿がその部屋値向かうのが見える。うんざりというか疲れた顔をしている辺りまさかな事態なのかもしれない。…今目が合った。手招きする様もいつもと違う。大丈夫ですかと声をかけると酒乱が二人と溜息を吐くが如くいうものだから居た堪れない。忠勝殿も駆けていく様が…相当なのだろう。部屋に入るに当たり、私は忠勝殿を盾にする様に言われる。不穏な音のせいと言うのだけれども私には聞こえない。忠勝殿も吉継と同じ意見らしい。忠勝殿、私、吉継の順に並んでいざ障子を開けるとすごい衝撃に体が浮く。成る程。酒乱が唯の酒乱なら良かったけれどもこの二人なのでそういう訳にはいかないらしい。吉継に押さえられて何とか飛ばずに済んだ。忠勝殿も前からやってくる破片を蹴散らしてくれるから怪我も無い。ありがとうと言うとどうにかしりゃれとのこと。





「三成。」
「きさまぁぁぁぁ!その首叩っ斬ってやる!!!!!」
「ははは〜!!!三成は元気だなぁ」
「貴様ーーーー!!!」
「三成!家康!」
「やれ主の声が爆音とともに消えていっておる様よ」
「…」
「姫?」
「みつ、なり…」
「「?!」」
「みつ…なり!」
「ぐあっ!」
「いってーーーー!!!」
「これは、刑部の?!刑部!!!なに、を」
「…三成」
「?!???!?!?!」
「ど!如何したんだよ!!!姫?!」
「二人とも、私の声が聴こえますか?」
「あ、当たり前でございます!!!私が姫様のお声を」
「ヒヒヒッ。その姫の声を無視する故よ」
「?!!!?!?!」
「あら、忠勝殿?」
「キュイーン」
「しっかりお水飲ませて差し上げてくださいね」
「すまない。姫…」
「良いのですよ。大体、昔からあなたは人の話きかないでしょう?」
「う…」
「忠勝殿。ご苦労様です」
「キュイーン」





忠勝殿を見送って後ろを振り返ると三成が近くにいて驚く。きっとひっ?!とか声が出たはずだ。如何したのですかといえば、静かに涙を拭ってくれる。



「みつ、なり?」
「姫様」





がしりと抱き締められる。こんな事は初めてで硬直していると吉継が面倒くさいものを落ち着けるかの如く嬉々としてあとは頼んだと言われる。
残されたのはボロボロになった部屋とお酒臭い三成ときっと顔の赤い私と。




「三成?」
「申し訳ありません」
「いえ、まさか貴方に無視されるなんて思わなくて…ごめんなさい。子供の様な所業ね」
「いいえ、いいえ!」
「でも三成に振り向いてもらえないのがこんなに辛いなんて…」
「っ」
「…三成?」
「御慕いしております」
「…は?」
「誰よりも!何よりも…貴方を」
「ちょっと待って!」
「?!」
「そう言うのは酔いが覚めてから、いって欲しい、です」
「はい」
「返事もきちんとしますから」
「…はい」
「気持ち悪く無いですか?」
「このまま」
「?」
「眠れたら私にとって極楽です」
「そ、う」
「…姫様」
「寝るまで膝をお貸ししますから」
「…」
「わわっ。」
「貴方を、抱いて、眠り…」
「…寝てしまったのね。」
「すう…」












酔っ払う三成








「…」
「…」
「ひ、めさま」
「はい」
「お…」
(酔いに任せていったとは言えぬわなぁ)
「っ…」
「三成」
「は、はい!」
「無理をしなくても良いのですよ?」
「は?」
「酔っ払いの妄言として私も忘れますから」
「!?」
「では、もう深酒を…」
「お待ち下さい!!!」
「三成?!手を離して」
「嫌でございます!幾ら姫様の言とてもそれだけは!!!」
「!」
「愛しております!誰よりも何よりも!!!生涯貴方様を!!!」
「っ」
「秀吉様にも半兵衛様にもお許しを頂きます。如何なる武功が必要ならば必ずそれをあげてみせます!其れまで、お待ちください!!!」
「はい」
「っ」
「待ちます。ずっと」
「姫様!!!」



(やっと言えた?)
(やれ賢人)
(可愛いなぁ。何時にする?)
(まぁ太閤と主に土下座してから考えまいか?)
(なに其れ?!面白そう!)

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