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変換なしの雑食夢

ran

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初恋の三成 3

あれから2年。




「あー、またきた」
「何です?」
「君の縁談。」
「破って燃やして灰にして」
「黙ってたら美人になったのに…今年いくつ?」
「16ですけど」
「子どもの一人や二人いても…ごめん。怒らないで!」
「出家する」
「本当にごめんね。ほんと男嫌いに拍車がかかって」
「あの生き物をどこをどう取って…好きになれと!」
「まぁこの2年君にとっては散々だったからね」
「遊べる女だと思って…っち!何度押し倒されそうになったことか!」
「でもまぁ。僕の娘になったじゃないか」
「それが良かったのか…悪かったのか」
「どういう意味かな?」
「深い意味はありませんけど!」
「嬉しいくせに」
「まぁ、そうですね」
「デレた!」
「また妙な言葉使って…まぁいいですよ。畳の上なら死水取ってあげます」
「まだそんな年じゃないよ」
「…無理しなければでしょう」
「わかってるよ」
「まぁいいや。取り敢えず…ん?」
「誰だい?」
「左腕三成、秀吉様の命により参りました」
「!」
「ああよく来たね。梅、お茶」
「はい」
「う、め?!居たのか」
「…」
「う…そのだ」
「ごゆるりと」
「っ」
「ふふふ。相も変わらずだね。行ってしまったね」
「次からは左近を前触れに行かせます」
「良いの?ますます会えなくなるよ」
「それは…」
「君は意外と諦めが悪いね」
「わかっています」
「だからこそ成就して欲しいんだよ」
「…」
「にしても遅いな…何処までお茶を」
「見てきます」
「そう言えば、今日は正則君が来てたね…酔ってないといいけど」
「!」
「あっ!三成君!」





酒臭い。此奴!と押し返しても叶うことはない。武に秀でた男なのだ。でも凄く酒癖が悪い。素面でも癖が悪いのに、これだけ強かに酔われるとどうにも出来はしない。叫ぼうとしたものの口は手拭いで塞がれてしまっている。そういうところは異常に手際がいいので腹がたつ。
にしても今の状況はかなりまずい。今迄は近くにいた人が助けてくれたり、助けを呼んでくれたけど今回はそれが無い。絶対絶命なのだ。




「んー?」
「んー!!!」
「おまえ、どっかで…」
「んー!!んー!!!!!」
「まぁいいや。相手しろ」
「?!」
「綺麗な顔だな。気に入った」
「!!!!?!」
「暴れるな」
「ん!ん!!!」
「ったくよ!」
「んっ!」
「殴りたくねぇの!俺は!!!」




暴れてたら殴られた。多分加減をしているのだろうけど打たれた頬が痛くて仕方が無い。本当に男という生き物は最低だ!
父上様も石田様と話していて気がつかないだろう。本当に、こんな男の嬲りものになってしまう!涙が出てくる。何もできない無力な自分が情けない。





「大人しくしてろ」
「?」
「濡れねぇな」
「!!!?!」
「まぁいいか」





何がいいかだ!と思いながら充てがわれた其れに戦慄する。恐ろしいし、悔しいし。色んな感情でごちゃ混ぜだったその瞬間。大きな音とともに馬乗りになった男がいなくなっていた




「梅!」
「んー?!」
「っ?!正則!!!貴様!!!!!」
「ったー!!!何しゃがんだよ!って…あれ?!梅ちゃん?」
「貴様。…殺してやる!そこに首を垂れろ!」
「お、俺やっちゃった?!」
「死ね!!!」
「わー!!!すまん!!!許してくれ!」
「三成君!いたか…正則君。どういう事かな?」
「は、半兵衛様!」
「三成君!交代だ。…僕の娘を手篭めにしようなんていい度胸だね!」
「す、すいません!許してください!!」
「死ぬなんて生ぬるい。…さぁいくよ」
「ぎゃー!!!」
「梅!」
「ぷは」
「大丈夫か?!」
「う…ぐ」
「涙を拭え…」
「ふっ」
「泣くのを我慢する必要は無い。半兵衛様が連れて行ってくださった。あの下衆はもう居ない」
「…ひっく」
「すまん」
「?!」
「すまん…もっと早く見つけていれば」
「…」
「今は私しか居ない。落ち着くまで側にいる。好きなだけ泣け」




その言葉に必死に我慢した嗚咽が漏れる。堰を切ったように涙が溢れる。恐ろしかった。そう震える手で眼前の着物に私は縋る。
石田様は汚れる事を気にせず抱き締めて、泣く赤子をあやすが如く背中をさすってくれる。それが絶妙で私はいつの間にか眠ってしまったのだ





初恋の三成 3







「っ」
「起きたか?」
「わ、私!此処は?」
「勝手に寝所に入るわけにはいかなかったから…私の部屋だ。すまない」
「え?!あの!」
「半兵衛様にも報告してある。腫れてしまったな」
「っ?!」
「す、すまない。頬が腫れていたから軟膏を。勝手にしてしまった」
「い、いえ」
「水を持ってくる」
「あ、あの!」
「何だ?」
「ありがとうございます」
「!」
「?」
「い、や。構わない。…少し待ってくれ。半兵衛様を呼んでくる」










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