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変換なしの雑食夢

ran

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両片思い 成就編

三成と呼ばれて顔を上げる。女にしては少し低く落ち着いた声。どうしたと言えば困った様にはにかんでご飯食べないとと言う。ああ、そうか。またやってしまったかと顔を手で覆う。
気分が悪くなったと勘違いしたのだろう。一層声が震えて大丈夫と聞いてくるものだから居た堪れない。

「大丈夫だ」
「そう言って空腹で倒れたこと忘れてる」
「…」
「吉継がね。心配してた」
「そう、か」
「ご飯食べよう」




否とは言えない相手を選んだなと内心舌打ちをする。私にこれが私事を願うと言うことはまずありえない。その上での「お願い」なのだ。否、とは言えない。致し方ないと筆を置く破顔した顔が愛らしいとは口からつくはずはなく、私は言われるままに席に着く。



「三成」
「?」
「ちゃんと食べてね」
「必要な分は」
「もう」
「…賄いを代えたか?」
「…美味しくない?」
「懐かしい味がする」
「そう」
「?」
「美味しくなかったら言ってね」
「素朴で懐かしい。嫌いではない」
「!」
「どう、した?」
「私が作ったの」
「は?」
「美味しくなかったらどうしようかと」
「お前が?」
「ん」
「…」
「三成?」
「今まで食したものの中で一番だ」
「ふふふ。大袈裟」
「嘘は言わん…おい」
「ん?」
「嫁ぎ先でも決まったのか?」
「え?!」
「いや、急に」
「嫁ぎ先は決まらないよ。これはその…吉継が」
「刑部が?」
「たまには私が作ってやればいいって言うし。」
「そう、か」
「うん」
「三成以外には作らないよ」
「?!」
「うん。作らない」
「そう、か」
「うん」
「なら」



そう言って顔を見る。思いのほか顔が赤いのだろう。心配げな顔をするもののお互い様だと言ってやりたい。頬をふにふに触るとにこりと笑う。



「愛しい」
「?!」
「好を」
「え?」
「結んで欲しい。」
「!」
「おい」
「い、や。三成」
「そう不安げにするな。本心だ。」
「吉継が噛んでるってことは?」
「ないな…おい」
「は、い」
「私の奥になれ」
「…秀吉様が許しいただけるのなら」
「!」
「私はあなたのものになります」








両片思い 成就編








「全く初々しい夫婦だね」
「ああ」
「いいの?」
「何がだ」
「親離れ」
「吾はもろうた方よ。半兵衛こそ」
「…少し寂しいかな」
「そうか」
「可愛い二人だから。許せるけどね」
「ああ」




「秀吉様」
「半兵衛様」
「やれ、太閤。賢人」





「吉継君が珍しく嬉々としているね」
「ああ」
「あの二人なら大丈夫かな」
「そうよな」

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