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変換なしの雑食夢

ran

一期と二の姫と三成(クロスオーバー)

「あら?」
「!」
「貴方が父様のところに来た刀ね」
「は、はい!一期一振と申します!」
「私は二の姫。ですけど大姫はもう居なくて、私一人しかいませんから姫とお呼び頂ければ大概振り向きます」
「…二の姫様」
「はい。」
「何故、その様なところにお隠れになっておいでなのですか?」
「ふふふ。それはね」
「姫!」
「半兵衛」
「ようやく見つかった!一期君といたのか。三成君!居たよ!」
「姫様!」
「あーあ。見つかっちゃった。」
「?!!!」
「姫様!!!!!あれ!!!!程!!!!」
「三成さん。怒りすぎ。ほら、一期さんがびっくりしてる」
「は?!ああ。秀吉様の短刀か」
「石田様」
「この方を見つけたら即!保護しろ!いいな!拒否は許さない!!!!!」
「は、はい!!!」
「落ち着いてよ〜。ほら半兵衛を見て。落ち着き払って。流石ねぇ」
「に、二の姫様。それは少し違う様でございます」
「ほっとー!!!に!!!」
「あ、大変。一期さん。こっち!」
「へ?!は」
「ふふふ。逃げるの手伝って」
「逃げ?」
「今和歌の時間だったのをぜぇんぶ漢字で半兵衛の治して欲しいところ書いたの」
「は?」
「多分父様狂いに怒っているのよ。きっと!御小姓さんじゃないんだから辺りで顔色が凄かった」
「二の姫様!」



姫様と私はこうして出会った。大身の姫というのはこうも砕けたものなのかと驚くほど。姫様は大らかで悪戯好きで、お優しい方だ。
いつもこうして悪戯しては城内を逃げ回っている。私を巻き込んで。
いや、私なら良い。馬があったというらしい。鯰尾と共にする悪戯は私の目から見ても度が過ぎているとが多くその度に胃がキリキリとする。





「一期一振!!!!!!」
「申し訳ございません!」
「鯰尾をどうにかしろ!!!!!便乗してくる!!!」
「鯰尾ぉぉぉぉぉぉ!!!」
「だって姫様面白そうなとばっかしてるから」
「貴様ぁぁぁぁぁぁ」
「申し訳ございません!!!!」
「姫様はお身体が弱いだ!」
「「は?」」
「…知らなかったのか?」
「は、い」
「生まれつきお身体が弱い。貴様達がくるまでは常に床でお休み遊ばされていた。…今、走っているどころか動いているのでさえ奇跡に近い。」
「そんな風には見えませんけど…ねぇ一兄」
「本当なのですか?」
「偽りを言ってどうする!」
「…」
「貴様らが来て俄に元気になられた。此れは良い事だが…」
「?」
「貴様のせいで悪戯の度が過ぎておられる!!!!!」
「ぎゃーーーーー!!!!!」
「な!鯰尾!!!すぐに謝りなさい!!!」
「ふん!」
「本当に申し訳ございません」
「…薬研は貴様の兄弟か?」
「え?!」
「姫様のご快癒のため秀吉様がご所望された。…羨ましい話だ」
「私の兄弟でございます…こちらに?」
「今、姫様のところだ。…鯰尾!!!貴様は許可して居ない!」
「えー…」
「一期一振!この様にならぬ様しっかり!躾けておけ!!!」
「はい!」








一期と二の姫と三成(クロスオーバー)










「わっ!」
「…」
「驚かないね。三成さん」
「…違う方に驚いてるんだと」
「一期さんも!薬研君!お兄ちゃん来たよ」
「…姫さん。何勝手に床から出てんだよ…」
「薬研…貴様」
「わー!!!や、薬研!久しぶりだな」
「よ!一兄も。…大変そうだな。ほら!姫さんは床に帰る!」
「えー…」
「えーじゃない。一兄。石田様ってご存知か?」
「一期さんの横にいるよ」
「あの怒りで打ち震えてる男か…成る程な」
「何が…成る程、だ」
「薬研んんんんんん!!!!!!」
「あんたに許可をもらってくる様に言われたんだよ。竹中様に?」
「半兵衛様にか?」
「ああ。ここの姫さんじっとしねぇだろ?俺っちも身分があるから入れねぇところに逃げられたら手も足も出ないんだよ。その上悪戯は鯰尾並みにタチが悪い。…だからよ。強制的に休ませれる役につけて欲しいと願い出た。このままなら酷くなる一方だろう?」
「侍童か?」
「それの権限があるやつだ。いい加減首輪をつけて寝させたほうがいいと思うんだけどね。」
「何?!」
「そうしないとじっとしてねぇだろ?何も散歩しちゃいけねぇとか書物を読む、裁縫をするを禁止してるわけじゃねぇ。…ただじっとして居てくれれば寝てなくてもいいとまで妥協してんのに走って逃げて悪戯して…いい加減本気を出したくなるってもんだよね」
「姫様」
「だって」
「…それで何の許可だ?」
「俺っちが勝手にしてるって知ったら許嫁のあんたがいい顔しねぇだろうからって。」
「いっ?!」
「どうした?一兄?」
「許嫁だったのですか?」
「恐れ多い話だ。ふん!良いだろう。許可する。徹底的におやすみ遊ばれる様万事頼んだ」
「えー」
「えーではありません。寝てください」
「一期さん」
「元気になりましたらまた花見でもなんでもいたしましょう」
「ほら寝てな」
「寝たくないな」
「寝ないとなおらねぇの」
「んー」
「では姫様。薬研の言うことをよくお聞きになってください」
「ん…」
「おやすみになられたのか?」
「無理しすぎたせいだろ?…石田様?」
「…」
「心配いらねぇって。無理させない様に俺っちがここにいるんだから」
「頼む。一期」
「はい」
「初めて前の兄弟で真っ当なものが来た。礼を言う」
「なんと言えば…」
「鯰尾と骨喰だもんな…苦労したな、石田様」







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