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変換なしの雑食夢

ran

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ダイアの涙

現パロ




「三成が、デート、だと?!」
「死ね、痴れ者が。姦しい!我は休憩中よ!静かに喋れ!!!」
「いつもより辛辣だな」
「こいつもお気に入りだったからな」
「長宗我部…貴様」
「ひひひ、暗よ。ヌシの今生はここまでよ。また来世で会おうなぁ」
「不吉なこと言うなよ!あの仕事命で!秀吉様ぁぁ!叫ぶあいつがかよ!」
「あー?知らねぇのかよ。」
「ああん?!元親知ってんのかよ」
「我も知っている。ここに居る中で知らぬのは貴様くらいだろう。大体。ありゃまだ未満だ。」
「ほっほーう」
「あ、下手なことすんなよ!したら、左遷されるぜ」
「…それも良い考えよの」
「何故だ!」
「ひひひ。嬢に不幸がうつってはならぬよのぅ」
「何故じゃぁぁぁ!!!」
「そーいや、政宗たちが出歯亀にいくっつってたな」
「は?」







デートなのだろうかと思案しながら駅の前で待つ。昨日三成さんがここに来るようにと言ったのだが…寒い。学校が早く終わってしまったから思いの外早く来てしまった。外で待とうか…駅の中と言っても然程変わらないし。大体何のようなのだろうか?吉継さんに「ひひひ、逢いびきの誘いよのう」と言われたが抑そんな関係ではない。父の部下と上司の娘。ただそれだけの関係だ。家に三成さんと吉継さん。永遠の敵の半兵衛さんの自室がある程うちによく来るのだから用が有るのなら家でいい気がする。なにより寒い。すごく寒い。帰りたい。今日はさよさんにおでん食べたいって言って正解だった!




「寒いなぁ」
「お嬢様?!」
「あー…三成さん」
「如何したのですか?!約束の時間より早く来たのですが…」
「講義が休講になって…電話とメールしたけど」
「申し訳ございません!仕事の連絡だと思い」
「いや良いよ。どちらにしろ仕事中は無理だろうし。」
「…ですが」
「で、用は何?」
「は?」
「態々呼び出して…何?如何したの?」
「…あ、の。ですね。」
「?」
「お嬢様」
「…すごい勢いで電話鳴ってるよ」
「…いえ」
「…きっと左近君じゃない?本当に出なくて良いの?」
「すいません。失礼致します!…左近!貴様ぁぁぁ!!!」
『早く帰ってきてくださいよー!!!この仕事量!俺たちには無理っすよ』
「会社に帰ったほうが…」
「あと一時間待て!良いな。」




断末魔を無視して電源を切った三成さんは忌々しいものを見るように睨めつけ舌打ちをし電源を落とし始める。いや、それはダメだろう!と思ったものの父にも天敵にも許可を得ているらしい。流石。仕事のできる男は違う。




「本当に、如何したの?」
「…」
「み、三成さん?!」
「…お嬢様」
「?」
「手を」
「手?」
「右手ではなく左手で」
「???」
「手袋外しますよ」
「は?!寒い!!!」
「…指伸ばして」
「無理だよ。」
「お嬢様」
「…はい」
「…」
「…」
「…」
「…三成さん?」
「何か?」
「薬指にキラリと光る輪っかが」
「ああ」
「何ですか、此れ?」
「来年卒業した後」
「後」
「私と結婚してください」
「…」
「…」
「…」
「…あ、手袋はつけてくれるんだ」
「冷たいでしょう」
「うん。でも今はのぼせそう」
「ん」
「大体」
「はい」
「私たち恋人同士以前にそういう浮いた話ないよ。」
「…」
「色々段階を飛ばしたね。」
「昔から」
「ん?」
「秀吉様の第一秘書になったら言おうと思っていました」
「?!凄い!出世じゃない!」
「…」
「おめでとうございます」
「今は、それより」
「?」
「答えが欲しいのですが」
「良いよ」
「は?」
「結婚。いいよ。」
「…」
「何その顔?」
「いや、その。答えが余りにも早く、簡単に決められていたので」
「簡単じゃないよ」
「お嬢様」
「三成さんの他の人への対応を見てたら手を挙げられてるとか暴言吐かれるとか…結婚したら心身ともに傷ついて大変だろうけど。」
「…」
(あっショック受けてる)
「天地神明に誓って貴方には致しません」
「嘘だー。この間、半兵衛さんと二人掛かりで色々暴言吐いてきたじゃない。」
「?」
「無意識だとは思っていたけどね!本当…返事早まったかな」
「は?」
「いや、良いと思ってたけど。要約すれば女ゴリラとかの暴言を肯定するような人だし。大体父は当たり前で、半兵衛さんからも守ってくれない人だし」
「いえ、あの」
「子供の時は折檻されてたしなぁ。うん。やっぱりなしで!」
「お嬢様!」
「抑三成さん私のこと好きじゃないでしょ?」
「?!」
「戦略結婚的に必要なの?半兵衛さんに命令された???実はそこの陰にいるとか」
「…何故そのようなことを仰るのです」
「私は三成さん好きだよ。でも三成さんは父が好きでしょ?」
「誰よりも尊敬しています」
「でしょ?」
「ですがその感情は貴方に対する此れとは一線を画しています」
「父と私同時に何かあったら如何するの?」
「緊急度の高い方に参ります」





ますます仕事じゃない!と言えば目をまん丸にして私を見てくる。ので、ゆっくりと指輪を外して三成さんの上着のポケットに入れる。ダイヤの入った可愛い指輪は何の抵抗もなく消えていく。期待して損した。結局は父命で命令に従っているだけじゃないか。





「何がいけませんか?」
「んー…三成さんが自分を大切にしてないとこかな」
「私は」
「結婚したら幸せになりたいもの。」
「当たり前です」
「仮面夫婦になるでしょう?」
「何故?」
「何故って」
「私は貴方を始めてみ似た時から愛しておりますし、貴方以外の女を妻に娶るつもりは有りません。何より」
「…」
「恋愛や結婚を出しにとらぬとならない程度で貴方を妻にとは申せません」
「三成さん?」
「確かに秀吉様は誰よりも尊敬いたしておりますし半兵衛様とお二人は私をここまでにしてくださった大恩人です。忠誠というのであれば私はこのお二人に誓っています。然し、夫婦の情愛とは別の事です。貴方がそれに足りぬ方ならば私は話も致しませんし、顔も名も覚えません。例え秀吉様のご息女で有ろうとも。私は会社や豊臣家に忠誠を誓った訳ではありませんので。幼い頃より、明るく聡明で。…誰よりも頑固で寂しがりやの貴方が好きなのです」
「…」
「顔が赤い」
「いや、だって」
「もう一度申します。」
「…三成さん」
「愛しています。私と結婚してください」




ダイアの涙




「…此れから如何しますから?」
「特には」
「でしたら帰ってあげてください。左近さんが」
「ですが…」
「後」
「?」
「婚約者なのですからいつも他の人へ話しているみたいに尊大に話せば良いですよ」
「…」
「?」
「貴方は私のことを如何思っているのですか?」
「ドエス」

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