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変換なしの雑食夢

ran

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薄紫

「やあ!姫、久し振りだね」
「半兵衛」
「…?!」
「半兵衛様!左腕三成帰参いたしました」
「ん。三成君も。」
「如何致しましたか?」
「いや、別に。そうだ!僕の妹が君の帰参を待っていたよ」
「はい!」
「…あれ?行っちゃった。あいも変わらず彼らしい。それより」
「…ふふふ。貴方の目は誤魔化せませんね」
「当たり前だよ。そうだね。うん。もう休みなさい」
「ですが兄上に」
「秀吉には来る様に伝えるよ。君の局はそのままだ。そちらに行けば良い」
「ありがとう」




そう言うや否や刑部様が如何した話よなと聞いてくるので半兵衛がにこりと笑って体調がすこぶる悪いんだよと私の代わりに言う。刑部様はそれを聞いてびっくりなさった後いつからかと尋ねられるので曖昧に頷く。




「随分痩せたね。無理をさせているのだろう。三成君相手なら夜伽だけでも相当な苦労のはずだからね。うん、熱もあるね」
「奥」
「帰参されて間もない殿や刑部様にご心配かけるわけには」
「君らしいけどね。うん。やっぱり横になりなさい。少しでも休まないと」
「でも」
「姫」
「ああ。秀吉」
「兄上」
「半兵衛の言う通りにせよ。休め。吾の命ぞ」
「…あいわかりました」
「にしても、三成君も気づいていそうなのに」
「いえ、お忙しかったので」
「そう言うものかな?うん。では行こう」
「きゃ」
「賢人よ」
「多分歩くのも大変だったと思うよ。僕が連れて行く。松」
「はい」
「竹に言って医師を」
「あいわかりました」
「半兵衛」
「ごめんね。いろいろ聞いてる。幸せになったと思っていたけど辛かったね」
「本に皆大事にしてくださいます大変なことなど」
「妹に行かせようか?」
「?!」
「あれなら躱したりしながらいけるだろう」
「…兄上と貴方様。殿の御心のままに」
「わかった」






「あれ、は」
「兄様ね。いたし心配されていたから」
「私の奥をですか?」
「ええ。実の妹よりも大切になさっていたから。貴方と縁を結んだ後も良く文のやり取りをなさっていたでしょ?」
「ええ」
「出来れば己の嫁にしたかったでしょうに」
「?!」
「私たちは若紫と言ってましたもの」
「そ、の。」
「ああ。とは言っても何もないのよ。本当に。治部」
「は」
「そんな顔をしないの。さぁ参りましょう」







薄紫









「ああ。三成君。良いところに」
「半兵衛様」
「当分姫は秀吉が預かるよ」
「なっ?!」
「正式な事はまた後で言うから。三…」
「数字で呼ばないでくださる?」
「君はそれで十分だ。三成君の滞在中の世話を頼むよ」
「はい」
「その様な?!恐れ多い」
「命令だからね。」
「お、お待ち下さい!奥は?!」
「…君は気づかなかったのだろう?あの子が随分と無理をしていたことを。まぁ君らしいのだけど」
「?!」
「少し休ませるだけだよ。いいね」
「…」
「三成君」
「…あい、わかりました」

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