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変換なしの雑食夢

ran

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ゆらりゆらあり 3

「半兵衛様?!」
「良かった!短慮は…」
「も、申し訳ありません。直ぐに」
「泣いていたんだね」
「もう泣くことなんて無いと思っておりました」
「君は我慢強いから…ああ。そんなに擦ってはダメだよ」
「はい」
「…落ち着いて聞いてね」
「?」
「君を要らないなんて誰も言っていないよ」
「ですが」
「?」
「私の部屋は壊されて全ての荷物は捨てられたと」
「あー…」
「本当のことをおっしゃって下さい」
「あの、ね」
「私は…本当に、いらな、く」
「わー!違うから!落ち着いて」
「…」
「君はね。豊臣になくてはならない子だよ。僕の自慢の弟子の一人さ」
「半兵衛様」
「現に秀吉だって直ぐに様子を見てって。ほら、文も預かったよ」
「秀吉様」
「三成君が、ね。」
「?!」
「君が男を買うって笑えない冗談言っただろう?だからね…悋気で」
「…」
「そんな顔しないで」
「追い出したいたら口で言えばいいんです」
「え?」
「…」
「えー、と。あ!これ」
「?」
「三成君からの文…なんだけど」
「見たくありません」
「…少しでいいからさ」
「半兵衛様に頼むなんて?!卑怯です!!!」
「こうでもしないと見ないだろう?」
「…」

《見せばやな雄島のあまの袖だにも濡れにぞ濡れし色はかはらず》


「…」
「ほら、さ。すごく反省してるみたいだし!…何をしているんだい?」
「返事を」
「良いのかい!」
「…」
「よかった。ダメなら如何しようかと思案していたところだよ。…君も隠居なんて考えないで。部屋は直ぐに用意するから。ね」
「はい」









「半兵衛様!」
「返事もらえたよ。…君もやるね。和歌とは」
「…」
「やれ、返事はなんと書いてある?」
「ま、まて刑部!」

《月やあらぬ 春や昔の 春ならぬ わが身ひとつは もとの身にして》

「…」
「…」
「…」
「さすが、と言えば良いのかな?」
「本にな」
「完全に拗れたね」
「?!」
「あいにいかしゃれ」
「だが」
「本にいろいろ面倒よ。主の真意を伝えしゃれ」
「…」
「真意?」
「そう。真意よ」
「如何いうことだい?」
「は」
「?」
「発言する許可を」
「(馬に蹴られろ系なんだろうな)いいよ。言ってみて」
「あれはその。」
「?」
「苦しそうなので」
「苦しそう?」
「私が至らないのではと…他の者の時はありませんでしたから」
「…」
「ひひひ」
「大谷君。面倒なんでしょ?」
「そうよなぁ。」
「血の涙流すほど恋しいのなら」
「…」
「会いに行ってきちんと話しておいで。侍女には話しつけておくから」
「は?」
「夜ばっておいで」





ゆらりゆらあり 3







「…」




寝ている。
夜這あてみたものの本人は気持ちよさそうに寝ているのでため息をつく。こいつの寝付きは物凄くいいいからな



「っん」
「?」
「や、だ」
「…」
「みつ、なり」
「?!」
「置いていかないで」
「…捨て置けるものか。」
「…」
「(いかん。時間が足りなくなる)」
「むにゃ」
「無防備に寝て」
「…みつなり」
「(くそっ!そば寝したいが…今は我慢だ)」

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