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変換なしの雑食夢

ran

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「この様な重いものよく付けていられるな」
「…刑部に言ってくれ」
「すまない」
「いや、いい。豊臣で小生に優しいのは姫さんだけだ。」
「ふふふ。暗は皆に優しいのにな。強くて心根は優しいのだからそのうち不運もなくなるさ」
「だといいんだが」
「ん?これなんだ?」
「あーこりゃ、これをつける前につけられていたやつだな!」
「…」
「何だよ。そんな顔で見ないでくれよ」
「いや、大変だなと…ん?」
「ん?」
「…暗」
「…小生、殺される!」
「如何しよう?!のか…退かない!!!」






如何しようか思案していたら鉄球の上に乗れと言うのでありがたく乗らせてもらう。まぁなんとかなるだろうというと小生が何とかならないということ。大丈夫、皆には私のせいというからといえば異常なまでに喜ばれた。すごくいい人なのに。暗は大変だ。




「と、取り敢えず!姫さんの部屋に連れて行くぜ!」
「ああ。あっ!暗」
「何だ?」
「ありがたく乗らせてもらっているが重くないか?」
「お前さんみたいなのがか?」
「いや、そのだ。」
「?」
「やっぱり暗は優しい」
「そうか?」
「うん」
「よくわからんが!そりゃよかったよ」




ごろごろというかずりずりというか。何とも言えない振動音を奏でる鉄球の上に居ると何だか不思議なここちになる。暗の背中を見ればいつも通りなので平気なのだろう。軍師というより、屈強な武将な男だが…本人が軍師をやりたいというのなら仕方がない。




「如何した?」
「ん?」
「惚けてる」
「不如帰だ」
「本当だなぁ。」
「何だか」
「ん?」
「こんなにもゆっくりとした時間の流れは久しぶりだ。」
「…穴倉暮らしのわしがいうのも何だが…お前さん。ここで如何いう生活してんだ?」
「仕事して食事して寝てる。」
「…」
「まだまだでな。よく身体を壊してしまって。皆に迷惑をかけてしまうのが玉に瑕だがな」
「仕事のし過ぎだ。」
「そうかな?治部の2/3程度だぞ」
「あれは、化け物なんだぞ!…ん?」
「おや、治部。」
「ひ、めさま…」
「姫様に手錠?!手篭めにする気っすか?!」
「はぁ?」
「暗?!貴様ぁぁぁぁ!!!」
「違う違う。暗のせいにするな。大体そんな恐ろしいこと考えもつかん!」
「姫様に手枷鎖をするなど万死に値する!!!頭を垂れろ!」
「…治部、人の話を」
「うわぁぁあ!何をしやがる!!!」
「…」
「死ね!灰燼も残さず屠ってやる!!!」
「わわわ!」
「ひゃ?!」
「姫様?!!」




盛大に攻撃をしたせいで鉄球上から落ちてしまう。この枷鎖、かなりどころではなく邪魔だ。うまく受身が取れず、座ることすらできずにいる。




「いたたたた」
「お、おい!姫さん。」
「姫様!!!」
「暗大事ないか?」
「ああ。小生はいつもの事だが姫さんは大丈夫か?」
「座るのも一苦労だ!」
「お手を。」
「いらん」
「?!で、ですが」
「治部は私の話を全く聞かぬな」
「は?」
「暗のせいではなく、私の不注意でこうなってしまったのを暗がたすけてくれていたのに!勝手に激怒し、剰え攻撃を加えるとは」
「し、しかし」
「触るな!暗」
「へいへいっと」
「おのれ!下郎の分際で」
「ひ、酷い言われ様だな」
「治部!」
「っ」
「すまない暗。」
「気にせんでくれ。姫さんのせいではないし」
「ありがとう」
「…」
「歯ぎしりが煩い!下がれ」
「し、しかし。この様なものと」
「人の話を聞かず私を助けてくれる者を愚弄する治部と暗なら私は暗といる。下がれ。父上の側に居るのが其方第一の仕事だろう」
「っその様な!私は貴方様をお守りする事も」
「鉄球の上から落ちて怪我をしたのは他ならぬ其方のせいだ」
「?!」
「二度は言わん!下がれ」
「…は、い」
(後が大変だな。こりゃ)






からんころん 番外編







「赤くなっちまったな」
「いや、大丈夫だ」
「やれ姫」
「ん?」
「三成がまた何をしでかした?」
「人の話も聞かねぇで小生を攻撃したもんだから姫さんが怪我をしたんだよ」
「はぁ」
「大変だな」
「そうよな。主のせいよ。故に」
「あー!!!!!小生の鍵!」
「これをこうよな!」
「ギャァァァァァ!!!」
「ぎ、刑部?!」
「刑部!覚えてろよ」
「ひひひ」
「あまり暗で遊ぶなよ」
「はて、何のことだか」
「いい奴なんだがな」
「三成を困らす者はいい奴ではない故な」
「左様か」

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