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変換なしの雑食夢

ran

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22

「皆様!ご準備を」
「姫様のお帰りでございまする!」
「今回は黒田殿との戦。如何相成りましたでしょうや?」
「黒田殿といえばあの巨漢!」
「我らが姫様はあの細い御身。お怪我が無ければ良いのですが」
「やれ、三成」
「…」
「顔が怖いこわい。無事との知らせ聞いておるだろう?」
「しかし…いや。おかえり遊ばされたのだ。いくぞ」
「ほんに止まらぬなぁ。己が気持ちを自覚してからは。ひひひ。暗の奴。殺されねば良いがな」




急いで外へ向かうと帰城された姫様の軍が見える。私の軍でも秀吉様の本隊でもない姫様の軍は遠目から見ても統制がとれていることがわかる。今回。交渉は端から決裂するだろうと言われていたが案の定、戦となったと聞き及んでいたので気が気ではなかった。
怪我はされなかったのだろうか。もし傷つけていたら切り刻んでやると思いつつ眼前の人垣に目をこらす。




「やれ、おられたわ」
「!」
「暗め。相も変わらず騒がしい奴よの」
「…暗!!!!!!」
「やれ、落ち着きゃれ」
「下衆の分際で姫様に馴れ馴れしくも!!!」
「ひひひ。普通に話しているのになぁ。暗も不幸よふこう。ん?」
「姫様!!!」
「やれ気がはやい。
「治部。刑部。」
「げ!!!」
「只今帰った。息災であったか?」
「は!姫様におかれましては」
「ふふふ。そなた達が相変わらずのようで安心した。黒田殿。石田三成殿と大谷吉継殿だ。ご存じですか?」
「よーく知ってるぜ!やい!刑部!!!小生の鍵を返せ!!!」
「貴様!下衆の分際で姫様に話すことすら憚れるというのに…剰え軽口を聞くとは!万死に値する!!!」
「は?何でだよ!」
「愉快ユカイ。暗よ。見事地雷を踏み抜いたのう」
「はぁ?」
「姫様!この愚者を屠る許可を!!!灰燼に帰してみせます」
「治部。だめだ。黒田殿は立派な同盟国の主人だ。屠ってはならないよ」
「っ!ですが」
「そなたは私の言を聞かぬからなぁ。父上や竹中殿に聞いてみてくれ。きっと同じ様に言うはずだ」
「その様な訳では!…わかりました」
「あの石田が言うことを?!」
「治部は父上の臣でございますから…い、如何いたしましたか?」
「いや、今この世の奇跡をだな」
「奇跡?」
「…暗」
「む…いや姫さん。腹が減ったなぁ」
「ふふふ。すぐに宴の用意を致しますな。」
「…」
「貴様、今不埒なことを」
「わああああ!!!ひっ姫さん!助けてくれぇ!」
「ぬ」
「治部」
「し、しかし」
「三成よ。姫は今帰城したところ。太閤殿まで案内して差し上げよう」
「!?」
「刑部」
「姫も早う。」
「ああ。では治部。参ろうか」
「はっ!」






「さて、暗」
「ひっ」
「主の不幸の星は如何なものか。我がとくと見てやろうなぁ」
「ぎゃゃゃゃ!!!」






からんころん





「…刑部。黒田殿は客人だ」
「ひひひ。暗と我は古くからの友人よ。輿のぐあいが悪くてなぁ。なぁ暗」
「なぜじゃああああ!」
「ぬしが盾にするからよ」
「何だよ!お前さんも」
「あれは我の義理の姉よのう。許嫁を悲しませるわけにはいくまい?」
「普通に話しいていただけだろ!」
「穢れるわ」
「い、いうにことかいて!!!」
「楽しそうだなぁ。なぁ治部」
「は」
「皆変わりはなかったか?」
「はい」
「其方はきちんと寝て食べていたか?」
「…」
「では今日はきちんと食べておくれ」
「はい」

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