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変換なしの雑食夢

ran

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10

「妹姫がいらしやるか」
「刑部」
「如何した三成」
「何故姫様はあの様に着飾らんのだ」
「…」
「お似合いになるだろうに」
(主と軍師殿のせいと言ってやりたいが)
「何時も男の様な格好をなさっているが」
「いや、な。三成よ」
「如何した?!何かあるのか!!!」
「(話を変えるか)姫とは仲が良いなぁ」
「ああ。あのお歳でよく知り、お優しい。」
「よく突っかかっていたのが嘘の様だ」
「半兵衛様が嫌がっておられたからだ。」
「今でも変わらぬが?」
「…」
「三成」
「そのだ。よくお笑いになって下さるから、」
「主にしては歯切れが悪い」
「もう泣かしたくはないと思っただけだ。」
「(若紫…!!!)ひひひ。良きことよ」
「そうだろうか」
「太閤も喜ばしゃれた」
「何?!」



立ち話をしているとあちらが気がついた様で。あ、三成様と言って姫様と妹姫がやって来る。年子と聞いておったが成る程似ているが似ていない。
ニコニコと笑っている姫の横にすごく嫌そうな妹姫がいる。これはちとまずいなと思いつつもつかつかつかとやって来て啖呵を切り始める。我より姫より誰よりも三成自身が慌てているのが妙で面白い




「貴方が!姉様を傷付けた殿方でございますな!!!」
「これ。口を慎みなさい」
「いいえ慎みませぬ!いくらお優しい姉様の言で御座いましょうとも。こればかりは許しませぬ。姉様が何をしたというのでしょう。女物の着物を着ただけではありませぬか!何がいけないというのです!!!」
「やれ、姫御。落ち着きゃれ」
「大谷様!私は歯がゆいので御座います!!!姉様は誰よりも何よりもお優しい御気性。言い訳を良しとせぬ実直な方ございます。質素を重んじ、煌びやかな衣装を着た所など私でさえ見たことございません。あの時も町家の娘程度の衣装。其れが美しく見えるのは姉様が一重に清らかで美しいため!」
「姫様…私は」
「やれ、妹姫。ダメだと言ったのは軍師殿よ。三成ではない」
「かと言って姉様を打つだなんて…!!!」
(狂信的なのは三成に似ているが。さて)
「もう良いのです。怒るのをやめなさい。三成様もどうかお許しください。妹はいつも私と一緒で。私を助けてくれるのです。至らない私が悪いのであって」
「いや…」
「どうか妹を叱らないでくださいませ。私が言い聞かせますので」
「そうではない」
「?」
「ひひひ。自己嫌悪か?三成」
「知らぬとはいえ。本当に酷いことをしたと思っている。妹姫様が言うことが正論だ。申し訳ない」
「姉様を傷つけませんか」
「ああ」
「…大谷様」
「三成は短気だが言ったことは守る男よ。安心、アンシン」
「そうですか。…すいません。私、姉様が大好きで」
「いや、いい。が」
「?」
「その、だ。姫様は妹御の様な意匠は…」
「そうです姉様。普段は宜しいのでは?!」
「ですが…竹中殿にきつく言われておりますから。私は男でも女でもなく豊臣の跡取りだと。一心に励む様にと」
「?!」
「まぁ!」
「ですから。もういいのです。貴方が私の分まで美しく着飾って。私を慰めてくれれば。」
「姉様」
「ふふふ。お茶を点てますが。如何ですか?」
「我は遠慮する」
「「?」」
「主らのように可愛らしい生き物に不幸がうつるといけない故よ」
「何を言っている刑部」
「何か不具合でもございますか?作法として同器になりますが私たち姉妹と共にするのは嫌ですか?」
「は?」
「…大谷様」
「な、何か妹姫」
「気になさるのは他の方にしなさい!」
「…」
「私も姉様も貴方が思っている以上に貴方が好きです!貴方に断られるのはとても辛いのです。いいですね」
「ぬ」
「ほら行きますよ。何か言う奴がいたら言いなさい!私が精神的に追い詰めてあげます」
「ひひひ。其れは頼もしい」
「目下は竹中殿です!止めないでくださいね」
「三成を止めておこう」
「!」
「如何した妹姫?」
「ありがとうございます!」
「…」
「大谷様、大好き!」
(結婚しよ)
「…三成様も参りましょう?」
「あ、ああ」
「ふふふ。あの子が懐くなんて。やはり大谷様の事を好いているのですね」
「え?!」
「三成様?」
「貴方は?」
「私も好きですよ」
「…」
「三成様も大好きです。」
「!」
「私は結婚などできないでしょうから妹には幸せになってもらいたいなぁ」
「…」
「三成様も!良き方が出来たら教えて…え?如何したのですか???三成様?!」
「家康…」
「徳川様なら先ほど道場に…急な御用ですか?」
「残滅…いや茶を飲んでからだ」
「!」
「っ」
「良かった。今日は頑張って入れますね」
「…ああ」





からんころん 番外編





「さよ様」
「うふふ。じわじわ追い詰められているわよ」
「やれ、さよ殿。良いのかえ?」
「良いのではないのですか?あれも鼻につきますから」
「ひどい姉よの」
「これも教育です」

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