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変換なしの雑食夢

ran

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銀英伝

絵を描いていると扉が開く音がする。視線だけ向けると砂色の髪が見えて思わず微笑む。お仕事ご苦労様ですといえばはにかまれた。本当に可愛い方だと思う。そう思っていたのがばれたのだろう少し口を尖らせて私の名前を呼ぶ。はい。何ですかといえば椅子を持ってきているようだ。重い椅子を軽々と持ち上げて、私の後ろに陣取るらしい。副官の方達は困り顔だ。次の間にお茶を用意させましょうかと言うと、お願いしますと返される。今は休憩中らしい。


「皆さんはコーヒーでしたね。」
「はい、奥様」


そう言うと一礼して次の間に行かれる。閣下の幕僚の方々は品行方正ですから侍女も安心してお付けできますといえば笑われる。

「でも休憩の度に皆さんをお連れせずとも。」
「あれらは好きできているから気になさらないで」
「?」
「一年前の私がいる。」


まぁと言って私は微笑む。それは楽しい盛りですねといえば頬を掻きながら何故かナイトハルトさんが照れる。こういう所が好きだなぁと思いながら微笑む。穏やかで優しい人。但し、年相応の情熱を隠し持つ人。じっと顔を見ていると額にキスをくれる。


「ん」
「マインシャッツ」
「聞こえますよ」
「小さい声だから。何より愛妻家で通っているから」
「そう」
「そうです」
「お仕事は?」
「もう少し」
「待っていても?」
「勿論。」


額と額が触れる。髪を触りたいものの手が汚れていて触れないわというと眉毛を下げてそれは残念だと言われる。
その代わりと頬にキスを落として擦り寄る。今何より、ここが安心できる。嗅ぎ慣れたコロンと少しの汗と彼の体温。依存度が高いと抗議すれば貴女も同じですよと苦笑された。触れない私に代わって髪に触れる。気持ちよくて目を細めていると名前を呼ばれる。


「眠たそう」
「うん。」
「やはり先に帰りますか?」
「うんん。自室で寝ている」
「うん」
「鍵は?」
「持っていますよ。」
「じゃあ締める。」
「連れて行きましょうか?」


それも捨てがたいけど今のところこれがいい。ノックの音は別れの合図だ。少し寂しいなぁと思っていたら苦笑される。


「寝てて」
「うん」
「迎えに来るから」
「うん」
「マインシャッツ」
「何?」
「愛していますよ」


そう言って頬を撫でてくれるから少しの別れも辛くない。呼び起こされた睡魔と闘いながら愛しているわと頬にキスを落とすのだった






30分の逢瀬

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