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変換なしの雑食夢

ran

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銀英伝

「絵を」
「お肉じゃなくて?」
「それは頂きます。」
「今日はご主人様と一緒じゃないんだねぇ」


わんという返事をいただくとへにゃりと笑ってしまう。可愛いなぁといえば私の御主人様に殴られた。肉屋の奥様に。


「いたたたた」
「大丈夫でございますか?」
「なんとか」
「で絵なのですが」
「はい」
「貴方自身の肖像画を」
「はぁ?」
「小さく。これくらいで良いのです。」
「またそれは…私何かしましたか?」
「え?」
「指名手配的な?」
「いえ。そうではなくてですね」
「この犬があんたが居ないと寂しがるからじゃないのかい?」
「そう!!!その通りでございます」
「何だ。なら待ってて。すぐ書くから」



紙とインクを取り出してサラサラっと書く。普通は美化して書くもんだろうと野次が入ったもののわんちゃんに美化して如何するんですかと返してやる。


「出来た」
「よく似てらっしゃる」
「またおいでね。」
「お代を」
「ん?」
「絵の」
「いりませんよ。犬に書いたのですから」
「それでは」
「あっならご主人様に野菜ちゃんと食べなさいと言ってね。」



わんという返事をまたまたいただいて私は再びへにゃりと笑ってみる。こういう所が可愛いよなぁというとため息をつかれる。


「今ご主人様は?」
「お城へ」
「そっかあ。」
「あの」
「はい?」
「恋人など」
「居ませんよ。こんな変わり者貰ってくれる人などいませんよ」
「ひど」
「そうですか」
「いいんだよねー。」
「わふっ」
「可愛い」



そう言いながら頭を撫でてやる。
君の御主人様は大変だろうから癒してあげてねといってもう一度撫でてやるのだ


犬への肖像画

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