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変換なしの雑食夢

ran

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リリィ 6

「なーに!あんた達まだ、1回しかしたことないの?!」
「師匠!!!」
「やーね。若いのに。リリィ、あなたまさか不感症?初めてで、三男坊は無理があったんじゃない?見るからに凶器っぽいものね」
「…本当に怒りますよ!この歩く猥褻物!」
「はっ!悔しかったら私位のカップにしてもらいな!このペチャパイ!」




きっとこの人にとっては1/100程度のスラングなのだろうけどリリィにとっては赤面ものなのだろう。うーとかぐーとか唸り声をあげて顔を真っ赤にしていく。…やめておけザップ。クラウス以外にも、この魔女は存外弟子離れできていない。昨日以上の目にあう。それこそ二人がかりでだ。





「毎日すれば良いのよ」
「「?!」」
「滅嶽の血とあんたの血は相性が良いのよ?…何話してないの?」
「う…」
「ミス エリザベト。リリィが言いにくいことを私は聞こうとは思いません。ですので」
「はぁ…だから甘ちゃんなのよ。別段、酒の席の猥談に持って行こうとしてるわけじゃないの。メリットを話しているのよ。最大級のメリットをね」
「ですが」
「この子はね、言いにくいんじゃなくて恥ずかしいのよ。昔からそう。なにかまととぶってんのよ!魔女だろう?おい。乱行の一つでもしてみて奴隷位作りやがれ」
「何言ってんですか!?」
「教えたでしょ?あんたの血の特色上、地上の人間をひれ伏そうと思えば出来るのよ。そういう意味で私以上の逸材なの、あんたは」
「そうなのかい?」
「番頭にすら言ってなかったのね。この馬鹿弟子!自分が思いの外危険人物なの忘れんな!特に滅嶽の血と私たちの血は相性が良いのよ。細胞レベルで活性化と強化出来るのよ?厳密に言えば、まぁ血の交換ではなくて遺伝情報の交換で良いからせっ」
「だー!!!」
「五月蝿い馬鹿弟子」
「そんな話しないでください!」
「真実、それが利益になるから話しとけって言ったでしょ?ねぇ…番頭」
「まぁ、利益といえば利益だな。後で詳しく教えてください…もちろん普通の席で」
「つまんないわね」




じゃあ手駒でも見繕ってこようかしらと首輪をつけたザップに乗って退出される。あの馬鹿。また関係を持ちやがったのか。レオ君も慣れたように一緒に出て行く。





「さて、リリィ」
「はい」
「そうなのか?」
「らしいです。滅嶽の血だけではなくて他の血とも幾つか相性の良いものがあります」
「!」
「クラウス。マグを壊すな」
「すまない」
「…ですが、私はその。割り切ってすることができなくて」
「君らしいよ。だからクラウスとも二の足を踏むのかい?」
「…はい」
「リリィ」
「クラウスさんのこと本当に大好きです、から。知られたらいつか、割り切った関係になってしまうかもと」
「はぁ」
「…ごめんなさい」
「謝るのなら俺ではなくクラウスにだ。」
「クラウスさん…ごめんなさい」
「私こそすまない」
「?」
「君にいらぬ誤解を生じさせてしまった」
「は?」
「…」
「くくく」
「スティーブンさん?」
「いや、ね。君の師匠が来てからというもの、妙にクラウスの不貞を勧めるだろう?」
「え?!」
「リリィ、私にはキミしか必要ないと思っている。不貞はもってのほかだ。私が不甲斐ないばかりにキミを不安にさせてしまった…すまない」
「そ?!そんな!違うんです!!!私が、その」
「リリィ」
「魔女、だから」
「…」
「ごめんなさい」
「リリィ」
「クラウス、俺も出るよ」
「すまない」
「?」
「リリィ」
「はい」
「手を出して」
「?」
「願わくば、君が私と同じ気持ちであれば嬉しく思う」
「指輪?」
「死が二人を別つまで。共に居てくれはしないだろうか」
「…」
「リリィ?」
「魔女は気まぐれですよ」
「君は違うだろう?とても誠実で真面目だ」
「師匠みたいになってしまうかもしれません」
「それは…とても困ってしまうが。君の事だ。やむおえぬ理由があるのだろう。そうならないように私も努力して君を守ろう」
「…あなたが」
「私が?」
「好きすぎて…つまらない嫉妬やわがままを言って怒らずかもしれません」
「逆に嬉しい話だな」
「クラウスさん?」
「人は弱い。私も君も、だ。時に傷つけ泣かすかもしれない。それでも」
「それでも?」
「君と共に歩む努力を惜しみたくはない。話し合い、慈しみあい、共にある努力をだ」
「…ふふふ」
「?」
「昔なら権力者の所有物か血の一滴まで高値で売れる商品だったそうです」
「?!」
「ですから…師匠はうまく立ち回るよう教えてくれました」
「そう、か」
「…でも」
「?」
「もし許されるのなら。私もあなたと共に歩める努力を怠りたくないです」
「!」
「クラウスさん」
「その、だ」
「?」
「愛している」
「私もです」






リリィ









「上手くまとまったな」
「良かったっすね!」
「ったく!何が良くてうちの馬鹿弟子なのか。…ラインヘルツも豪運もしつこかったし」
「幸せそうっすよ」
「ま、ね」
「ギルベルトさんも!ほら」
「本当だ」
「あー!どうしようかな?飲みに行こうかしら」
「付き合いますよ」
「あらベットまで?」
「それはザップ担当」
「適材者ですね」

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